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本のメモ【テーマ:人の話を聴くということ】

読んだ本を自分の中でグループごとに関連づけてまとめておくために、活用してみようと思います。読んで深めていきたいので、「この本も関連している」というご紹介がいただけるとうれしいです。

『「聞く」技術』(根本裕幸/日本文芸社)

 コミュニケーションの場において、「話し上手」であることが大切だと思われているが、本当にそのなのか。「聞き上手」である必要もあるのではないか、という考えのもと、プロのカウンセリングの技術の一端を教えてくれる一冊。

  コミュニケーションの上で大切なことは、「相手と自分の間のギャップを意識してできるだけ埋めていこうとする姿勢」(p10)であるとし、しっかりと聞いてもらった相手は「相手を信頼し、自ずとポジティブ志向」(p38)になる。

 では、どのように聞けば良いのか。それが「アクティブリスニング」である。相づちを打ったり、共感したりする言語コミュニケーションと、視線や声のトーン、表情などの非言語コミュニケーションなどを、使い分けながら聞いていくことで、相手に安心感を与えることができる。

 本の中では、さらに細かくどのような相づちが効果的なのかなどが書かれていたり、状況ごとの対応なども書かれていたりするので参考になった。

『「コーチング脳」のつくり方』(宮越大樹/ぱる出版)

 日常のコミュニケーションにおいて、「コーチング」を取り入れることを意識して欲しいという筆者の考え方の伝わる一冊。

 「コーチング」の目的を「自己実現」と「社会貢献」の実現に向けた自己決定を促すことであるとし、その過程で相手を変えようとするのではなく、わかろうとすることを重視する。

 どのように「わかろうとする」のかといえば、やはり「聞くこと」に結びつく。その時には、質問を投げかけながら、共に考えていく姿勢を大事にしていくことが大切である。

 質問は、「GROW」の流れを意識すること、心のブレーキは何かを考えることなどを通して、無意識の部分を表出させていくことができる。この無意識の部分に筆者は重点を置いていることがわかる。

二冊を読んで・・

 どちらの本にも共通していたのは、
①「わかろうとする」「理解しようとする」姿勢を持つこと
②アドラー心理学をもとにして考えていること
③マズローの「欲求5段階説」が登場すること
でした。アドラー心理学については、あまり学んできていないので、少し勉強していきたいと思います。

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