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《分割版#4》ニンジャラクシー・ウォーズ【プリンセス・クエスト・アット・ザ・ミスティック・ニンジャ・タワー】

◆はじめての方へ&総合目次◆
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【#3】←

◆#4◆

 いまや拷問フロアは乱戦の只中にあった。

「WRAAAGH!」「グワーッ!」バルーがニンジャトルーパーAの顔面に鉄拳を叩き込めば、「イヤーッ!」「グワーッ!」マボロシは伸縮刀でトルーパーBに斬りつける。「イヤーッ!」拘束ベッドを飛び越えざまにナガレボシが回し蹴りを放ち、「アバーッ!」トルーパーCの首が360度回転!

「カカレ! カカレ―ッ!」宰相グモがわめき散らす中、マボロシは高々と跳躍した。「イヤーッ!」「「「グワーッ!」」」トビゲリでイチモ・ダジンにトルーパーを吹き飛ばす!「イヤーッ! イヤーッ!」「「グワーッ!」」ナガレボシが伸縮刀を振るうたび、緑色の血飛沫をあげてトルーパーが倒れ伏す!

「ええい不甲斐ない! ガバナス兵は揃いも揃って腰抜けか……アイエッ!?」グモの視界を7フィート超の長身が遮った。「WRAAAGH!」バルーは両手を鉤爪のように強張らせ、野獣めいた叫び声をあげた。その体内に宇宙猿人アドレナリンが駆け巡り、充血した目を爛々と輝かせる!

「アイエエエ!」グモのヤバレカバレ斬撃がバルーの肩に食い込んだ。パンプアップした三角筋が刀身を挟み込む。押すも引くもならず!「GRRRR!」「アイエッ!?」驚愕する宰相の身体を担ぎ上げ、バルーはエアプレーンスピンめいて猛然と回転を始めた!「WRAAAAGH!」「グワーッ!」

「宰相を救出せよ! いま奴に死なれては都合が悪い!」ミツカゲビトが叫んだ。「「「ハイヨロコンデー!」」」ニンジャトルーパーが殺到するも、「WRAAAAAGH!」色付きの竜巻と化したバルーにはもはや触れることすら不可能!「「「グワーッ!」」」弾き飛ばされるトルーパー達!

「アバーッ!」凄まじい遠心力がグモの目、鼻、口から鮮血を絞り出し、スプリンクラーめいて周囲に振り撒き始めた。KILLIN! バルーの肩から宝剣が抜け、石壁にぶつかって真っ二つに折れた。「アバババーッ!」回転速度が極限に達した瞬間!「WRAAAAAAGH!」竜巻は跳び上がり、天地逆となって拘束ベッドに激突した! ヒサツ・ワザ!

「サル・マワシ!」KRAAAAASH!

「アババババーーーッ!」回転エネルギーの全てを叩き込まれたグモの身体は拘束ベッドもろとも粉砕され、血肉と骨と金属のネギトロと化した。石造りの床に放射状のヒビが広がる!「「「グワーッ!」」」激しい揺れにトルーパー達がよろめく中、ナガレボシとマボロシがアイコンタクトを交わす!

「「イイイイイヤアアアーッ!」」KRAAAAAASH! 二人の宇宙ニンジャは呼吸を合わせ、渾身のカワラ割りパンチを足元に叩き込んだ。その一撃で石床は完全に破壊され、ZOOOOM!「「「「「グワーッ!」」」」」全トルーパーを巻き込んで階下へ崩れ落ちていった。ZZOOOOOM……!

「アバッ……」「アババッ……」石材に埋もれた下層フロアのそこかしこで、トルーパーの断末魔が漏れ聞こえる。「WRAAAGH!」砕けた石塊を跳ね除けて立ち上がるバルー。その両脇にナガレボシとマボロシが着地した。薄れゆく粉塵の向こうには憤怒のミツカゲビト。クノーイの姿は既にない。危険を察して離脱したか。

「ハヤト=サン!」マボロシの頭上、途切れた階段の中途でヒミメ王女が叫んだ。「貴方はハヤト=サン……そうでしょう?」「エッ」ぎくりと見上げるマボロシの脇腹をナガレボシが小突く。(オイ、テメェまさか)(誤解だよ! 言ってないし、バレるような事もしてない!)

 ハヤガワリ・プロトコルを順守した者の正体は99.99%秘匿される。だが……極限状況下で研ぎ澄まされた思春期の少女の感性が、残る0.01%を見通したのであろうか。熱っぽい視線を受け止め、マボロシは口角を上げて微かに頷いた。今はこれが精一杯だ。「ああ!」王女が己の胸を抱きしめる。

 ミツカゲビトは王女の言葉を黙殺した。彼の耳には単なる世迷言だ。「反逆宇宙ニンジャども! 惑星ゲバで育ちし我等が、貴様らに引導を渡してやろう!」肥大した頭蓋骨に青筋を立て、人差し指を突きつける。「我等だって? どういう意味だ!」マボロシが伸縮刀を構えた。

「ミツカゲビトの真の姿、その目に焼き付けて死ね! カーッ!」宇宙ニンジャは胸の前でニンジャサインを組み、エテルの霧を吐き出した。頭部の左右にオメーンめいて貼り付く第二第三の顔が、逆観音開きめいて正面を向いた。凝固した霧が二人分の胴体を形成!

「ドーモ、ヒカゲビトです!」「ツキカゲビトです!」「ホシカゲビトです!」三人にブンシンした宇宙ニンジャが、それぞれにアイサツを繰り出した。青白二色面のヒカゲビトはカラテ、青面のツキカゲビトはブーメラン、白面のホシカゲビトは短槍を構える。

「GRRRR」バルーは腰の宇宙ストーンアックスを抜き放った。キュイィィィ……マボロシとナガレボシのカラテがそれぞれの宇宙ニンジャ伸縮刀に注ぎ込まれ、スティック状の刀身が超振動の唸りをあげる。階下の空気が殺気に澱む中、ヒミメ王女は祈るように目を閉じた……そして!

「「「「「イイイヤアアアーッ!」」」」」「WRAAAAAAGH!」

 五人の宇宙ニンジャと宇宙猿人が激突した。「イヤーッ!」ホシカゲビトの短槍とマボロシの伸縮刀が噛み合う!「イヤーッ!」ナガレボシは三日月状のブーメランをブリッジ回避!「ARRRRGH!」「イヤーッ!」ヒカゲビトは高速で拳を振るい、バルーのストーンアックス連撃を弾き返す!

 ギャルルルル! ホシカゲビトの短槍、そのけら首に鍔めいて備わった五芒星型のブレードが五つの頂点からジェット火花を噴き出して回転、伸縮刀ごとマボロシの右腕を巻き込まんとする!「イヤーッ!」マボロシはあえて回転に身を任せて関節破壊を防ぎ、ギリギリのジャンプ回避へ繋ぐ!

「イヤッ! イヤーッ!」抜かりなく着地点に連続刺突するホシカゲビト! マボロシは回避に徹さざるを得ない。ギャルルルルル! 五芒星ブレードの撒き散らす渦状の火花が、燃える円盾めいて攻撃を阻んでいるからだ!「ハハハハハ! どうした! 避けてばかりで勝てるか!」ホシカゲビトが白面を歪めて笑う!

「クソッ……イヤーッ!」マボロシは火花の向こうへ強引に伸縮刀を突き入れ、次の瞬間「グワーッ!」悲鳴をあげて腕を引き抜いた。赤熱したブレーサーがブスブスと煙を上げている。「ヌゥーッ……!」「ハヤト=サン! ガンバッテ!」ヒミメ王女の叫びは悲痛!

「安い挑発に乗ってンじゃねェ! イヤーッ!」KILLIN! ナガレボシは飛来するブーメランを伸縮刀で斬り上げた。「何ッ」ミツカゲビトが見上げる視線の先、ブーメランは高々と宙を舞い、上階天井に吊り下がる拷問マシンのケーブルを切り裂いた。ZIZZZZ! 電流火花が降り注ぐ!

「イヤーッ!」ナガレボシは跳び上がり、落下するブーメランを空中で掴むや否や、ホシカゲビトの短槍めがけて投げ下ろした。KBAM! 切断された五芒星ブレードがフラッシュパンめいて閃光爆発!「グワーッ!」ホシカゲビトが両目を押さえて悶絶した。宇宙ゴーグルを装備したマボロシはノーダメージ!

「アリガト、ナガレボシ=サン……アレッ?」振り返るマボロシは訝しんだ。「グワーッ!」自分が閃光に襲われたかのように、ツキカゲビトが顔を覆っている。「グワーッ!」ヒカゲビトも同様。「どうなってんだ」アックスを振り上げたまま、バルーは目を丸くした。「ナルホド」着地したナガレボシがニヤリと笑う。

「だったらこいつはどうだ!」ナガレボシはツキカゲビトの足の間に滑り込み、「イヤーッ!」真下からキックを浴びせた。「グワーッ!」その身体が高々と宙に浮いた時、ナガレボシは既にスライディング先の壁を蹴って飛んでいた。「イヤーッ!」「グワーッ!」さらに斜め上へ蹴り上げる!

「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」ナガレボシはトライアングル・リープキックを繰り返し、ツキカゲビトの身体を上へ上へと運んでいった。その先には……ZIZZZZZZ! 拷問マシンの漏電スパーク! 

「アババババーッ!」拷問マシンに激突したツキカゲビトは電流に貫かれ、打ち上げられた宇宙マグロめいてのたうった。「「アババババーッ!」」ニューロン・リンクのミュート閾値を遥かに超えた苦痛を受信して、ヒカゲビトとホシカゲビトがシンクロ痙攣! 空中で叫ぶナガレボシ!「今だテメェら! ヤッチマエ!」

「ガッテン! AAAARGH!」「グワーッ!」宇宙ストーンアックスを横殴りに叩き込まれ、ヒカゲビトの首が160度回転した。「オノレーッ!」ヒカゲビトは爆発四散を堪えてニンジャサインを組み、両手から光のリングを飛ばした。光輪はキラキラと輝きながら、バルーの両腕を拘束せんと頭上から覆い被さる!

 だが見よ!「AAAAGH!」KRASH! KRASH! KRAAASH! ストーンアックスの石刃が、非物質のはずの光輪を打ち砕いてゆくではないか! 極限まで高まりし猿人カラテのなせる業か!「バカナー!」「WRAAAAGH!」KRAAAASH! ヒカゲビトの脳天に落ちる石刃!「アバーッ!」頭蓋骨陥没! 脳漿飛散!

「イヤーッ!」「イ、イヤーッ!」ホシカゲビトは咄嗟に短槍の柄を横に構え、マボロシの伸縮刀を受け止めた。チュイィィィン! 強化金属の柄に阻まれ、スティック状の刃が空しく唸りを上げる。「シマッタ!」ナガレボシのくれたチャンスを活かし切れなかった己自身に、マボロシは歯噛みした。

「ヌゥーッ……」ホシカゲビトは全身に力を籠め、伸縮刀をじりじりと押し返し始めた。「グワーッ!」膝をつくマボロシ。これ以上体勢を崩した瞬間、ホシカゲビトのカラテは容赦なく彼を叩きのめすだろう。マボロシは歯を食い縛り、あらん限りのカラテを刀身に注ぎ込んだ。「イイイイイヤアアアーッ!」

 チュイイイイイン! 高まる超振動が火花を散らし……KRACK! ホシカゲビトの両手の間で、短槍が真っ二つに折れた! 次の瞬間、ギリギリまで縮められたバネ仕掛けめいて、伸縮刀がホシカゲビトの眉間に叩き込まれた!「アバーッ!」顔面両断! 脳漿飛散!

「アバッ」「アバババッ……」「オ、オノレ……!」三人の異相宇宙ニンジャは、よろめきながら壁際に追い詰められた。それぞれの獲物を構えるマボロシとバルー。「ハイクを詠みな、テメェら」ナガレボシが凶暴な笑いを浮かべた。「一人ずつか? 三人まとめてか? 選んでいいぜ」

「ゴボッ……生きてここからは出さぬと言った筈だ!」ヒカゲビトは血を吐きながら、長く複雑な、そして禍々しき宇宙ニンジャサインを組み始めた。「「イヤーッ!」」ツキカゲビトとホシカゲビトの顔面がヒカゲビトの側頭部に折り畳まれ、身体はエテルの霧と散る。

「カーッ!」霧を吸い込んだヒカゲビトの口、目、鼻が激しく発光を始めた。左右の顔も同様!「「「アバババーッ!」」」ナムサン! 宇宙ニンジャ三人分の生命力が、ミツカゲビトひとりの体内で暴走しているのだ!「「「アバッ、アババッ! アバババババーッ!」」」

「「「アバババババーッ!」」」生体エネルギーが火花となって、ミツカゲビトの背中から噴き出し始めた。周囲の空気が熱で歪む。「マボロシ=サン!」状況判断したナガレボシが上階を指差した。「オヒメサマはテメェに任せるぜ!」「ハイ!」

「「イヤーッ!」」「AAAAGH!」「アイエエエエ!」

 独房フロアの窓から、白銀と真紅の影が暁暗の空へ飛び出した。両腕でヒミメ王女を抱えるマボロシ。バルーを米俵めいて肩に担ぐナガレボシ。KABOOOM! 彼らの背後に巻き起こった爆発は、自らを生体爆弾と化したミツカゲビトのそれだ。KABOOM! KABOOOM! タワーの各フロアが次々と誘爆!

「「イイイイヤアアアーッ!」」ナガレボシ達はタワー外壁を垂直に駆け降りた。KABOOOM! KABOOOOM! 爆発が下へ下へと追いすがる。「AAAAGH!」前後逆に担がれたバルーが悲鳴をあげた。視界を炎が覆いつくす!「急げ相棒! このままじゃ俺達全員丸焼けだ!」「知ってるよ! イヤーッ!」「AAAAAGH!」

「アイエエエ!」ヒミメ王女はマボロシの首にしがみつき、さらなる加速度に耐えた。タワーの周囲に張り巡らされた堀の水面が迫る。「しくじンじゃねェぞ、マボロシ=サン!」「誰が!」ナガレボシとマボロシが叫びあった。「「イイイヤアアアーッ!」」SPLAAAAASH! 高々と巻き上がる水柱!

「ンアーッ!」「ARRRRGH!」王女とバルーの身体が宙を舞った次の瞬間、「「イヤーッ!」」水飛沫の中からマボロシとナガレボシが飛び出し、空中で二人の身体をキャッチした。一体この刹那に何が起きたのか? 読者の皆さんには説明せねばなるまい。

「高所から飛び込めば水面もコンクリートのように固くなる」という宇宙コトワザをご存知だろうか。そして、宇宙ニンジャの前転着地はいかなる高度からの落下ダメージも無効化できる事を。然り! 彼らは水面に激突する一瞬前に王女とバルーを空中に投げ上げ、前転着地で衝撃を堀に逃がしたのだ! ゴウランガ!

「「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」」マボロシとナガレボシは落下エネルギーの残りを両足に集め、水切りの小石めいて堀の水面を駆けた。KABOOOM! KABOOOOM! 背後で遠ざかるニンジャタワーが爆発を繰り返し、その姿を無に帰してゆく。KABOOOOM! KRA-TOOOOM! DOOOOM! KRA-TOOOOM……!

 燃え落ちるタワーを眼下に臨む岩山に立ち、クノーイは豊満な胸の谷間から情報端末を取り出した。ミツカゲビトのバイタルサイン消失。「フン」女宇宙ニンジャは鼻を鳴らした。「あの程度で始末できるような連中なら、私も苦労しないのよね」誰にともなく呟き、クノーイは闇の中へと消えていった。

 而して数日の後。ハヤト、リュウ、バルーの三人は、暗がりの中で互いの顔を見交わしつつ、落ち着かなげに出番を待っていた。やがて眼前の鉄扉が音もなく開き、光満ちる空間にファンファーレが鳴り響いた。パーパパラーパパラーパーパパパパラパー!

 ハヤト達は階段を降り、大聖堂めいた玉座の間に足を踏み入れた。左右にモンゴー王国の全兵士が整列し、遥か先まで伸びる一本の通路を形作る。壁面には何らかの光学反射機構が仕込まれ、第15太陽グローラーの輝きを地上からステンドグラス越しに届けていた。

 厳粛なアトモスフィアの中、三人は歩みを進めた。壇上に待つのは薄桃色のドレスを纏うヒミメ王女。傍らには正装のケン王子。カン王は奥ゆかしく一歩下がり、孫娘が執り行う儀式の行方を見守っていた。「WRAAAGH!」興奮したバルーが歩きながら咆哮をあげ、リュウとハヤトを苦笑させた。

 三人が足を止めると同時に、ザッ! 全兵士が軍靴を鳴らして正面に向き直った。ヒミメ王女はアルカイックな微笑を浮かべ、ハヤト達に頷いた。「これより、モンゴー一族最高の栄誉であるナイトの冠を、地上より来たりし勇士達に与えます」よく通る声が玉座の間に響く。

 近習から受け取った草冠を、王女はまずリュウに被せた。「へへへ」相好を崩すリュウの姿にハヤトは目を瞠った。彼が今まで一度も見たことのない、少年のように無垢な笑顔だった。「……」「アッハイ」王女に無言で促され、慌てて正面に向き直る。

 冠を持つ白い指が髪に触れた瞬間、ハヤトのニューロンに刺激が走った。彼は頭を上げ、ヒミメ王女と暖かな視線を交わした。ピボボボ、ピボボボ。壇上に控えるトントの顔面に「 Λ Λ 」の文字が灯る。王国の職人にくまなく手入れされたそのボディは、新品同様にピカピカと輝いていた。

 最後に、バルーが7フィート超の身体を屈めて冠を受けた。三人のナイトは回れ右して、キヲツケ姿勢でその勇姿を示した。「WRAAAGH!」宇宙猿人の雄叫びよりなお大きく、万雷の拍手が響き渡った。それは彼らがガバナスとの戦いを開始して以来、公の場で初めて受ける賞賛であった。

「WROOOOAAAGH!」バルーが再び声高く咆哮した。


【プリンセス・クエスト・アット・ザ・
ミスティック・ニンジャ・タワー】終わり


マッシュアップ音源
「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」
第12話「決戦! 謎の忍者塔」

「ニンジャスレイヤー」


セルフライナーノーツ

クリフハンガー:前回のラストで断崖絶壁から落下したリュウが開幕数分でサクッと危機を脱するさまに、のちの平成ライダーにも通じるミームを感じずにはいられなかった。リアプロジェクション(LEDウォールのご先祖様みたいなやつ)による特撮も見どころ。

必殺・猿回し:TVショウ内に実在する技だが、そのネーミングには極めて濃厚なニンジャアトモスフィアが漂う(のちのエピソードでちゃんと「必殺」と言ってます)。これを書き起こしたくて本エピソードに手をつけたと言っても過言ではないのだ。

一人が痛いと残りも痛い:すみません完全に捏造設定です。アニメ版G.I.ジョーの双子ヴィラン、トマックス&ザモットが好きだったので。三人に増えて戦えるのにノーリスクなのズルくない? と思ったのもあるな。

ナイトの冠:スターウォーズエピソード4のスローンルームめいてハヤト達に授けられる草冠は、映画「宇宙からのメッセージ」でジルーシア人が被っていたのと同じものじゃないかと思う。設定的な意味じゃなくてプロップ的に。


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