見出し画像

婚姻制度が嫌で嫌で嫌すぎたので「事実婚」で子どもを産んでみた

結婚って押しつけがましくて鬱陶しいよね

こんにちは!
アラサーの悩みを煮詰めた雑誌「でもある」編集長の森竹久です。

「でもある」を作るきっかけであり、vol1のテーマでもある「結婚」。この号を作っているときは「事実婚」について全くリアリティがなかったのですが、結果的に選択した理由とその後どうだったのかを改めて語らせてください。 

アラサーに近付くほど、「結婚」の2文字には大変苦しめられてきました。親や親戚からは「いつ結婚するんだ」「相手がいるのか」と詰問され、挙句の果てに見合いを強要されました。あと、職場でも探りを入れられたなあ……(遠い目)

プライベートなことなのに、こんなに押しつけがましくて、踏み込んでもいいと思われている話題ってなかなかないですよね。

そんな鬱陶しい「結婚」自体が嫌だと感じる人は増えているようで、国の出生動向基本調査でも「一生結婚しない」割合は、男性は1992年の5%から2021年では20%へと4倍になりました。女性も、1992年の6%から2021年は17%へと3倍に増えている、とのことで非婚主義者も増えているそうな。

私自身、結婚を強要してくる親族たちに辟易とはしていたものの、人と一緒に住んでみたり一生に一度は子どもを産んで育ててみたりとか、人生の刺激としての結婚と出産はしてみたかった派です。

とはいえ「婚姻制度」自体にも嫌悪感を持っていました。

婚姻制度の嫌なところ

1.誰でも使える制度ではない

異性カップル以外を排除した制度であること。その是非が問われると、子どもを産むことを前提に婚姻制度が語られることが、さらに超絶違和感。

2.姓を変えることが強制される

いやー、これ。この世の中が、自分名義の財産が「通帳1つ」ぐらいの時代だったらいいんですよ??今、自分の名前が紐づいた財産関係、アカウント何個あると思ってるんですか?っていう話ですよ。そして今も結婚して姓を変える人は、女性が圧倒的に多く女性が約95%っていうのも公然とした、男女差別の証左でしかないんちゃうか、と思うわけです。

私は手続き関係がクソほど嫌いです。じゃあパートナーに名前を変えてもらえばいいじゃんって思うかもしれませんが、自分が嫌なことを大事なパートナーに強要することもどうかと思います。

3.家制度の名残を感じる

名前を変えることにも関連してますが、「〇〇家の嫁」になるという明治時代の家制度の残滓を感じる扱いをされる場合があることも、NONONO!という感じです。それが好きならいいんですけれどね。

家制度はとうの昔に廃止されているのに、2で挙げた「改姓」が残っているせいか、「嫁=召使い」として扱ってもいいという価値観をお持ちの方もいらっしゃる。それによって、苦しめられるのもナンセンス。

あと姻族であることによって、面倒見たりとか「家の問題」に巻き込まれるのもNONONO! 法律上の扶養義務はないとはいえ、特別な事情がある場合には、家庭裁判所は、3親等内の親族間でも扶養義務を生じさせることができるともされています。義両親を介護したりも「当たり前」とされるのは御免です。面倒を見るのが嫌というよりは、それを強制されるのは嫌です。

実は私、シニア女性誌の編集者として働いてきた身でして、介護にせよ、義理の家、夫との関係性において、婚姻制度に苦められてきた人があまりにも多いという実感があります。それが「結婚」アレルギーの一因でもあります、ハイ。

「事実婚」を選んだ結果……

そんなこんなで婚姻制度が嫌だったので、私は「事実婚」を選択。そして、そのまま出産してみました。それを選択する前は、「本当に大丈夫かしら?」と半信半疑でした。なので、これから数回にわたって、事実婚で出産してみて実際どう?ということを、noteで書いていきます。

「でもある」vol1「30歳までに教えてほしかった結婚の話」では、自分たちを苦しめる「結婚」を捉え直しています。愛し合う男女が永遠を誓うためのものである、みたいな「ロマンティックラブ・イデオロギ―」ではない側面から、「結婚」って何がいいんでしたっけ??と捉え直してみました。

「結婚……うわあ~~~」となっている人は、ぜひチェックしてみてください。BOOTHで、電子版を販売しています。ペコリ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?