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VR/AR活用で高齢者の活力増進! 未来のドラッグストアの新しい取り組みを考える

未来のドラッグストアでは、商品を提供するだけでなく、地域の高齢者の健康と活力増進の一端を担うべく、VR/AR技術とヘルスケア、メンタルヘルスの最新知識を駆使した新たなサービスを展開するようになると想像しています。(以下は、あくまで想像であって、現状の医師法・薬機法などは無視しています。)

まず、VR/AR技術の活用は高齢者の生活質の向上につながります。ドラッグストア内に設置するVR/AR空間では、運動機能の維持・改善や認知機能のトレーニングが行えるようなプログラムを提供します。

■自発的な健康増進行動の促進

例えば、海外旅行をテーマにしたVR体験は、高齢者の好奇心を喚起し、脳の活性化に寄与します。また、AR技術を用いた体操プログラムは、身体的なリスクを最小限に抑えながら日常的な運動習慣を育てるのに役立ちます。

■地域ヘルスケア拠点として

次に、ヘルスケア面では、ドラッグストアが地域の健康拠点としての役割を担うことが重要です。専門的な健康相談や定期的な健康チェックの提供により、高齢者の健康管理をサポートします。さらに、これらの情報を元にパーソナライズされた栄養補助食品や健康食品の提案を行うことで、個々の高齢者が自身の健康をより深く理解し、適切な健康維持を図れるようサポートします。もちろん、PHRなどの活用も進展するでしょう。

また、メンタルヘルスの観点からは、心理的なサポートやカウンセリングを提供します。精神的な不安やストレスは体調を直接的に左右します。ドラッグストア内にカウンセリングスペースを設け、専門のカウンセラーによるサービスを提供することで、高齢者のメンタルヘルスをサポートします。

さらに、こうした取り組みは、地域のコミュニティ形成にも貢献します。ドラッグストアを訪れることで、高齢者が交流を深め、孤立感を緩和し、元気な毎日を送るための支援を提供します。これらのサービスは、高齢者だけでなく、その家族やケア者にも対象を広げることが可能です。家族やケア者が高齢者の健康管理について学べるセミナーやワークショップを定期的に開催し、ケアの知識と技術を提供します。

■ドラッグストアのDX

また、VR/AR技術とIoT(Internet of Things)を組み合わせたリモートケアシステムは、高齢者の生活をサポートし、遠隔地に住む家族とのコミュニケーションを円滑にする新たな可能性を提供します。

VR/AR技術は、リアルタイムでの情報伝達と身体の動きの分析を可能にします。高齢者がドラッグストア内のVR/AR設備を用いて運動やゲームを行うと、その動きはセンサーによって捉えられ、データとして蓄積されます。こうしたデータには、体力や認知機能、精神状態など、高齢者の健康状態を把握するための重要な情報が含まれます。

一方、IoT技術はこれらの情報をリアルタイムで共有し、遠隔地にいる家族や医療機関と連携することを可能にします。例えば、高齢者が運動プログラムを行った際のデータは、クラウド上に保存され、許可された家族や医療スタッフがアクセスできるようになります。これにより、家族は高齢者の健康状態をリアルタイムで把握し、必要に応じて介入やサポートを行うことが可能となります。

また、VR/AR技術を用いれば、家族と高齢者のコミュニケーションも新たな次元に進化します。家族がドラッグストアのテレコミュニケーションBOXでVR/ARデバイスを装着すれば、遠隔地からでも高齢者と同じ空間にいるかのような体験が可能となります。これにより、身体的な距離を超えた、より深いコミュニケーションが実現します。

このように、VR/AR技術とIoTを組み合わせたリモートケアシステムは、高齢者の健康管理と家族とのコミュニケーションを、技術的にも感覚的にも大きく進化させる可能性を秘めています。

このような取り組みにより、未来のドラッグストアは単なる薬や商品の提供者から、地域の健康と活力を支える存在へと変貌します。VR/AR技術の活用、ヘルスケア、メンタルヘルス等の取り組み中心として、ドラッグストアは地域コミュニティの中心となり、高齢者の活力増進と健康維持を促進する場所となり得ます。

そして、このような新たな事業展開は、ドラッグストアが地域社会における重要な役割を果たし続けるために必要な進化と言えるでしょう。

健康寿命の延伸と地域社会の活性化に寄与し、それぞれの高齢者がより健やかで豊かな生活を送ることをサポートする。これが未来のドラッグストアの新たなビジネスモデルであると考えています。安売りやミニスーパー化だけがドラッグストアの生き残る道では決してないと思っています。


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