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「水」・「光」・「空気」 〜ヘルシーエコライフ評価の提案〜

■「ヘルシーエコライフ評価」の提案

「ヘルシーエコライフ評価」は、持続可能な未来を築くためのスキームであり、私たちが生活を営む空間の質そのものの向上を積極的に推進するための評価モデルです。以下に、その重要性を三つの視点から具体的に説明します。

(健康維持・増進)
現代社会は、生活習慣病やストレス起因の心身の疾患が増大する時代となっています。こうした状況下で、「ヘルシーエコライフ評価」は環境と健康の密接な関連性に着目し、その評価軸を用いて、健康への配慮が充分になされた空間を設計・創出することの重要性を示しています。

(活力回復・向上)
労働環境や学業などによる厳しいストレスが、私たちの身体的および精神的な疲労を増長させています。「ヘルシーエコライフ評価」は、水、空気、光を利用した心地よい空間の構築が、人々の活力の再生に直結するという信念を持ち、それを評価基準として位置づけています。

(環境保護)
地球規模の問題として急速に深刻化している地球温暖化や自然破壊。これらの課題を解決するためには、CO2排出の削減を始めとする環境への配慮が求められます。「ヘルシーエコライフ評価」は、エコロジーを考慮した空間設計を推奨し、それを通じて持続可能な社会の実現に貢献します。

これらを踏まえると、健康と幸福の追求、そして地球環境への深い配慮を同時に果たすために、「ヘルシーエコライフ評価」は、現代社会における必要不可欠な評価モデルであると言えます。

■具体的な評価項目

例えば、具体的な評価の視点は下記のようになると考えています。

「ヘルシーエコライフ評価」モデルの下において、例えば、オフィスビルの評価は以下のように考えています。

  1. 健康維持・増進

    • 空気品質:空気清浄機の設置や定期的な換気システムの有無、緑化等による空気清浄効果の確認

    • 自然光の取り入れ:窓面積の比率、ブラインドの有無、自然光が充分に取り入れられる設計かどうかの評価

    • 室内の湿度・温度調節:エアコンやヒーターの設置、適切な温度・湿度管理ができているかの評価

  2. 活力回復・向上

    • 休憩スペースの設置:リラクゼーションが可能な休憩スペースの有無とその環境

    • 緑化の有無:視覚的なリラクゼーションをもたらす植物の配置や緑地の有無

    • デザイン・レイアウト:働きやすさ、心地よさを追求したオフィスデザイン・レイアウトの評価

  3. 環境保護:

    • エネルギー効率:節電型照明、高効率エアコン等の省エネ設備の導入状況

    • 再生可能エネルギーの利用:太陽光パネルや風力発電など再生可能エネルギーの使用状況

    • 廃棄物管理:リサイクル推進、廃棄物分別の徹底等

これらの要素を総合的に評価し、それぞれの項目に対してスコアをつけることで、オフィスビルの「ヘルシーエコライフ評価」度を定量的に評価します。

建築物が高いスコアを獲得することで、その建築物が健康維持・活力回復・環境保護の観点から優れた空間であると認定することができます。

■まとめ

現代社会における「ヘルシーエコライフ評価」モデルの必要性は、次の要素によって強調されます。

(1)健康への意識の高まり
現代社会は、情報化社会や長時間労働などによるストレス、生活習慣病の増加等、健康への様々な課題を抱えています。それに伴い、健康への意識が高まってきており、その生活環境すなわちオフィスビルの中でもその健康への配慮が求められています。空気品質、自然光の取り入れ、室内の湿度・温度管理といった健康維持・増進の要素が重視されています。

(2)ワークライフバランスの追求
企業の中で働き方改革が推進され、従業員のワークライフバランスの向上が求められています。それに伴い、働く場所であるオフィスが活力回復・向上に貢献する環境であることが必要とされています。心地よい休憩スペースの設置、視覚的なリラクゼーションをもたらす緑化の有無、デザイン・レイアウトの工夫などが重要視されます。

(3)環境問題への認識の高まり
地球温暖化やリソースの枯渇といった環境問題が急務となり、これらの問題に対する企業の対応が求められています。オフィスビルがCO2排出削減といった環境保護に配慮した設計であることが必要で、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの利用、廃棄物管理といった要素が注目されます。

以上のように、健康・活力回復・環境保護の観点からオフィスビルを評価する「ヘルシーエコライフ評価」モデルは、健康で持続可能な社会を実現するために、現代社会において必要不可欠な評価方法となると考えています。

こうした評価については、『健康関数®︎』を用いて評価することが可能になってきたので、新たな評価認証ビジネスを構築する方向でプロジェクトを立ち上げる準備をしています。



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