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ヘルスケア分野でのコスパの良いPoC方法を考えてみた

CSV形式でのデータ連携は、その実装の容易さとコスト効率の良さから、API連携と比較すると多くの場合で優れた選択肢となります。特に、健診結果や人間ドックの結果といった情報量が限定的であるケースにおいては、API連携を導入するほどの必要性は感じられません。API連携は多くの場合、技術的なハードルが高く、その導入と運用には相応のコストが発生します。

その一方で、CSV連携は外部の企業や医療機関との連携を容易にし、医療機関のネットワークシステムに深く介入することなくデータのやり取りが可能となります。これは、医療機関にとってもシステムの安全性を保つ上で有効な選択であり、負担の軽減にも繋がります。

現在、個人の健康記録(PHR)と外部健診機関との間で行われるデータ連携においては、APIを使用した方法が主流となっています。しかし、まずCSV形式での連携によりPoC(Proof of Concept)を行うことで、その実装の有効性を確認することも一つのアプローチと言えます。

開発資金に制約があるヘルスケアスタートアップ企業などにとって、このCSV形式でのデータ連携は高いコストパフォーマンスを提供するはずです。これにより、リソースの制約の中でも高品質なサービスを提供する道筋が見えてくると思います。

現状、ヘルステック分野におけるPoCにかかる費用はどんどん膨張してきており、周辺のスタートアップ企業も資金調達に非常に苦労している状態です。これでは、事業開発どころではありません。CSV連携もそうですが、もっとコスパの良いフィールド実証モデルが必要になってくると考えています。


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