見出し画像

マインドフルクッキング"Omoiyari"vol.1

心のリストランテ”デミカフェ”から生まれたマインドフルクッキング教室

デミカフェには、いろいろな人たちが訪れます。心が疲れてしまった人、これからどう生きていくか迷っている人、夢を実現するためにさらに元気になりたい人。

デミカフェ店主のデミは、心を込めて丁寧にお料理をつくってお客様をおもてなしします。まずは、食材たちが気持ちよく料理されてくれることを祈り、キッチンを整えるところからはじめます。そして、デミカフェキッチンに到着した食材たちを感謝を込めてウェルカムし、会話をはじめます。

「ようこそ、デミカフェキッチンへ。どこからお越しくださったんですか。ここまでスクスク育つまで、太陽、水、土の力をいただいたのですね。農家のみなさんが、時間をかけ心を込めて育ててくれたのですね。ここまで来るのに宅配業者のみなさんが頑張ってくれて、トラックたちも頑張ってくれたのですね。たくさんの人たちの手と自然の力のおかげで、あなたたちに出逢えてとても嬉しいです。その人たちと自然への感謝を込めて、あなたを食べた人たちの心とカラダが元気になり幸せになってけるように、私も心を込めて丁寧にお料理させていただきます。どうぞよろしくね。」

そういって、デミは優しくお野菜を洗い、できるだけ痛くないようにお料理道具もしっかり整えて、切ったり、煮込んだりしていきます。そして、食べる人たちの顔を思い浮かべながら、幸せを願い、一瞬一瞬の呼吸を味わいながら丁寧につくっていきます。

そんなデミのつくったお料理を食べた人たちは、丁寧にお食事を味わい、命をいただいていることを感じ、自分をどんどん大切にしていかれ、元気になっていかれます。そして、自分らしく生きていく選択をしていかれます。

そんなデミカフェのお料理のことを、訪れる人たちは”マインドフルクッキング”といつしか呼ぶようになっていきました。

そんなある日、コロナウイルスが世界中で感染拡大をはじめ、多くの人たちが亡くなり、悲しみに包まれる事態がおきました。そして、家で過ごさざるおえない状況の人たちが増え、ひとり孤独に食事をとる人たちや家族関係で煮詰まってくる人たち、健康を害する人たちもでてくる状況を目の当たりにしました。また、飲食業をはじめビジネスを閉じざるおえない人たちもでてきたり仕事を失う人たちも増えていきました。

デミカフェ店主のデミは、心を痛め、世界中の人たちの心とカラダの健康が心配だと、常連のお客さんたちと話し合いました。

「私たちに何かできることはないだろうか。」

常連客のひとりが言いました。

「コロナウイルスが地球の声を代弁しているのかもしれない。私たちの食に関するライフスタイルを根本的に変えていかなくてはいけないのではないか。デミカフェのマインドフルクッキングは、私たちが食に関するライフスタイルを変えていくことに助けになると思う」

また、別のお客さんがこう言いました。

「マインドフルクッキングをする人たちが増えていけば、心とカラダの健康を高めることもできるし、地球に優しい食のライフスタイルを多くの人たちが選択するようになるのでは?」

お客さんたちの意見を聴いたデミは、

「そうか、マインドフルクッキングのお料理教室をしよう。そうすれば、マインドフルクッキングをする人も幸せになるし、そうやってつくってもらったお料理を食べる人たちも幸せになるし、食材への感謝の気持ちが呼び覚まされるから、地球に優しいライフスタイルが日本から世界に広がっていくかもしれない。」

デミとお客さんたちは、協力してマインドフルクッキングの料理教室を実現していけるよう力をあわせることに決めました。

 Vol.2につづく

この記事が参加している募集

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?