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佐倉チューリップフェスタ

新聞に載っていたと思ったら次の日にはNHKのニュースで取り上げられていた。これは土日は絶対避けねばならぬとあわてて妻と出かける(といっても車ですぐ)。平日の3時すぎというのに兄さん姉さんジジババ小僧とかなりの人出。この2年間、中止・規模縮小を余儀なくされたが、今年は80種55万本が咲き乱れている。そもそもの始まりは蘭学を奨励した佐倉藩主堀田氏がオランダの植物学者アムステルダム・チューリッヒを召し抱え栽培を命じた事に始まる。というような史実は全くないが、今年でもう34回目。すっかり知れ渡った風で、この時期とりわけ週末の渋滞はもうお約束。さすが投機のバブルを生んだフラワー界のスターである。仕方がない、ヒトも光合成が必要だ。「おうちなんちゃら」で枯れるのを待つのは御免被りたい。

季節の花を愛でに出かけるというのは、おそらく独身だったら行動様式に加わっていなかった。外出のついでかたまたまの遭遇にふと足を止める程度だっただろう。これもまた善きかなと思えど、相変わらず花の名前はさっぱり憶えない。

そんな不風流人でも知らない人はいないのがチューリップ。アップリケといえばチューリップと古くは岡林信康が歌い、頭の上にもチューリップ。パチンコで開けと念じたのもチューリップ。ワタクシ事では初めて小学校の文集に載った詩が「チューリップ」、ベースを始めて最初に買ったバンドスコアがチューリップ。恐るべしは、チューリップ。

シンボルとなっている風車「リーフデ」。風力で回るオランダ風車としては日本に3か所だけ。
有料で球根ごと掘り取る事も出来る。

期間中(フェスタは4/24まで)の土日にはオランダ製ストリートオルガンの演奏もあるらしい。以前は木靴や民族衣装を着ての記念撮影もやっていたと思うが、その復活はまだ先か。ミッフィーもたしか畑の中に隠れていたはずだがこの日は見えなかった。地元佐倉茶の老舗の抹茶ソフトクリームが美味(妻・談)。

夏は一面をひまわりが咲き誇り、秋にはコスモス畑に姿を変える。少し離れた「草ぶえの丘」では5月になるとローズフェスティバルが開かれる。佐倉の花暦はなかなかに忙しい。


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