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トーキョー ⇄ ISS

最近、ISS(国際宇宙ステーション)がトーキョー上空を通過する際を狙って撮影をしている。理由はふたつあって、ひとつめは、星の軌跡を撮影しやすい機材を激安で手に入れたから、じゃぁやってみようか。っていう軽い動機。
ふたつめは、オレが10数年前から推している素晴らしいマイルドヴォイスなシンガー、キタムラナオコさんが作って歌っている楽曲 "Space and I" に誘発されたから、というものだ。

"Space and I"

もしもこの青い空が地球だとして
宇宙から見たらこんな感じだろうか

軌道を駆け抜ける空の船よ
砂粒を数える私たちに教えて

https://youtu.be/drZ4oQu57Kg?t=5218 (2021.3.2.まで公開)

というような歌詞だが、ライブで初めて聞いた際に、

"ここの私とあそこの宇宙、そのつながり"

をすっごく感じてビビビっときたのだった。
ISSの通過を見たことがある方なら、予定時間に音もなくスーっと現れ、天を駆け抜けまたスー⋯っと消えてゆく、それを見ている自分と宇宙とのかかわりを相互に感じるのではないか?

20201207お台場ISS

2020.12.7. お台場 17:36

20210120新宿中央公園ISS

2021.1.20. 新宿中央公園 17:21

20210206新宿西口ISS

2021.2.6. 新宿西口 18:23

そして、近年オレが撮影している『東京 群集』 『東京 野良桜』シリーズをしつこく続けているのは、実は藤原新也さんの『俗界富士』という写真集を見た衝撃が原動力になっている。

例えば、日本のよくある街並み、コンビニの駐車場、という"俗界"から"霊峰"である富士山が見える。そのなにげない、ソコではあたりまえの情景を淡々と見せていく編集に

"聖と俗、ココとソコ、そのつながり"

を突きつけられ、心を揺さぶられた。

だから、群集を引きで見る目線、都会の中にぽつんと存在する桜、そういったアタリマエの情景とその根源のつながりをなんとか表現しようと追い続けている。

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2021.2.4. 錦糸町 18:15

20201121芝公園ISS

2020.11.21. 芝公園 17:23

20210218お台場

20210218お台場ISS2_

2021.2.18. お台場 05:41

20210221東京駅ISS

2021.2.21. 東京駅 04:09

都会の多くの人々は気づくことのないISSの通過。それを自分の暮らす "俗界" であるトーキョーの "今、ここ" から撮りたくなった。

トーキョー ⇄ ISS

意識を交互に往き来させるつながり。

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