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グリグリ動かせる360度パノラマ画像をAIで作る方法。(プロンプトあり)
360度見回せるパノラマ画像を人工知能で作りたいと思っていたら、実際作っている外国の方がいたので、参考にしてやってみた。
以前仕事で360度画像を作ったことがあるが、ミラーレス一眼を使って何十枚かの写真を撮影し、それを専用ソフトで繋いで一枚の絵を作るのに、ものすごく時間と手間がかかった。
その後RICOHのTHATAなどが出てきて、簡単に撮影出来るようになったが、その分仕事としのハードルが下がって単価も下がった・・とまぁ、それはおいておいて。
1.基本となるAI画像をつくる
AIでパノラマ写真をつくるのは可能なのか?問題はプロンプト(画像生成のための説明文)であるが、出来る人が居るのだから出来るはず。色々やってみて以下の様なプロンプトでそれらしき画像をつくることができた。もちろん画像生成システムは Midjourney である。
Equirectangular 360 panoramic photo. Fictional fantasy world, --ar 2:1 --v 6.0
この Equirectangular というのは下記
正距円筒図法(せいきょえんとうずほう)は、地図投影法の一種です。地球に被せた円筒形のスクリーンに地表の形を投影した後、切り開いて平面にした図法で、緯線・経線が直角かつ等間隔に交差します。方眼図法や正方形図法とも呼ばれます。
日本語に直すと「2:1の比率で見たことのないファンタジー的な世界を正距円筒図法360度パノラマで書いてね」という感じだ。
そこで書き出されたのが下記画像。
![](https://assets.st-note.com/img/1712586752347-MKQosFCG3u.png?width=1200)
おおおおお!それっぽいじゃん!ただ残念なのは上下に黒枠入りがち。左下の画像は使えそうだね。
![](https://assets.st-note.com/img/1712587869438-fcRfklLOkn.png?width=1200)
うーん全体的にはいいけど多分これ左右は繋がらない・・それっぽいけどシームレスじゃない。それに小さすぎ。もう一度大きくレンダリングし直す。
![](https://assets.st-note.com/img/1712588121487-G5IFVKMGep.jpg?width=1200)
これで3072*1536ピクセルに拡大された。また拡大時にはクリエイティブモードのほうがいい感じだったのでそちらを利用することにする。
![](https://assets.st-note.com/img/1712588440553-4FQk0wsMJG.png?width=1200)
2.さらに拡大
画像のサイズ的には3000ピクセルあればなんとか絵的に見やすいができればもう少し大きくしたい。そこで、Topaz GIGA Pixelというアプリを使って更に倍くらいまで引き伸ばす。
3.一応左右のつながりを確認してみる
一旦画像をPhotoshopに読み込んで、レイアー上に複製して移動させ左右の端のつながり状況を確認してみる。
思ったより破綻は少ないが、それでも繋がらないのは確か。
![](https://assets.st-note.com/img/1712588964300-TZzkM76fto.png?width=1200)
さてこれをどう繋ぐのか?だが・・ここでひらめく。
4.極座標変形と人工知能を使った生成塗りつぶし
過去に自分で作ったフラクタルCGを無理やり360度画像にできないか実験していて気がついたが、Photoshopの極座標変形とAIによる生成塗りつぶしでつなぐことが可能なのではないかと気づいた。
Photoshopのフィルターから変形→極座標→直交座標を極座標に
![](https://assets.st-note.com/img/1712589287020-dwjfx0uXEF.png?width=1200)
おお、つなぎ目がわかるが確かに繋がらない。
![](https://assets.st-note.com/img/1712590503891-n0r6EdvKNN.jpg?width=1200)
そこで、つなぎ目を選択して生成塗りつぶしを選ぶ
![](https://assets.st-note.com/img/1712590295305-ECiDoM7gML.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712590338129-YUUPMzwTCn.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712590343319-a7lmkprjz6.jpg?width=1200)
つなぎ目が繋がったら極座標を直交座標に戻す
![](https://assets.st-note.com/img/1712590353187-cv8WSq3L3C.jpg?width=1200)
色調調整など行い書き出し
![](https://assets.st-note.com/img/1712590576432-NMMUvSkoEO.jpg?width=1200)
5.パノラマ画像として認識させる為の作業
この状況でFacebookなどパノラマ画像に対応するサイトに登録してもちゃんとしたパノラマ画像としては認識してくれない。そこで昔は EXIFと呼ばれる画像の情報部分データを改竄して認識させていたが、今だとウェブサービスでも可能だ。
EXIFとは? EXIFは、デジタルカメラで撮影された写真に、撮影時のさまざまな情報(メタデータ)を埋め込んで保存するための画像ファイルのフォーマットです。 Exchangeable Image File Formatの略で、日本ではEXIF(イグジフ)と呼ばれます
利用するのは上記のサービス。色々トラップ的なものもあるので変なところ押したりしないね。
ファイルを選択してタイプを選びアップロードする。
![](https://assets.st-note.com/img/1712591180862-SofLEcEQ6O.jpg?width=1200)
暫く待つとダウンロードできますが、投稿できるのは15MBまでの画像なので、大きすぎる場合は事前にリサイズや圧縮率を変更して15MB以下のJPEG画像にしておこう。
![](https://assets.st-note.com/img/1712591304525-VhMEhFq4n8.jpg?width=1200)
5.Facebookへの投稿
今回はFacebook ヘ投稿したいと思いましたので、そのためのグループを Facebook 上に作った。
そこで投稿したのがこれ
このパノラマ画像の作り方をNoteにまとめました。
Posted by デルタ ワークス on Monday, April 8, 2024
おお。しばらく待つとNote上でもフレーム化されていて動くじゃん。スマホの方は Facebook アプリで開くで確認できるかな・・ログインしてないと使えないかも。
実際のグループはこちらですので Facebook アカウントある人は確認してみて下さい。その他の画像も結構アップしています。(Facebook にログインしてないとグループ自体開けないので、アプリやPCから Creative A.I Panorama LAB という名前で検索したほうがいいかも)
https://www.facebook.com/groups/360pano
ということで完成したけど、わざわざグループ作っちゃったんでぜひこの記事見た人は参加してくださいね。たぶん、AIパノラマのグループってまだ Facebook でもグループ化されてないんじゃ?
PS、下記のプロンプトを基本として使うといい感じになります。
Equirectangular 360-degree panorama view photo with left and right ends seamlessly connected. fantasy world. --ar 2:1 --v 6.0
上記太文字のところに作らせたい世界を書き込んで下さい。
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