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社内勉強会文化を少しづつ作っている話

こんにちは。Team DELTA代表の丹です。
今日は最近DELTA内で行っている社内勉強会について紹介したいと思います。

最近のDELTAの環境と課題

DELTAでは、CTO Booster (https://costcut.cloud/) という事業を展開しており、クラウドのコスト削減をはじめとしたCTOの技術雑務を代行するというサービスを日々提供しています。 

2022年にはじめたサービスですが、この一年で100社を超えるクライアント様の無料診断を行うなど、本当に多くの企業様の環境に携わることができ、今もより数も規模も増えて成長を続けています。

そんな中で、最初は山田さん ( https://note.com/delta_sevenrich/n/ne0ed241ecf19 ) 一人で技術支援を回していたところに、新しいメンバー(例えば馬場さん https://note.com/delta_sevenrich/n/n0ed43cb73da1 など)がどんどん増えてきて、現場で敢えて属人化させていた知識が標準化・継承されなくなっているのではという懸念を抱いていました。

DELTAで勉強会やってみた

そこで、例えばCloudflare勉強会を開くなどして、「便利な技術に触れたらどんどん勉強会を開いてチーム内で共有する」という動きを少しずつ始めました。

最近だとOpenAIなどのEmbedding APIを使ってベクトルインデックスを作成するハンズオンなどもColabを使って開催しています。

word2vecで有名なking - man + womanをやる演習
日本語だと「女王」にそもそも女要素が入っていてわかりづらいため、東京-日本+フランス=パリという等式を導出してみる
コサイン類似度を計算する関数を自分たちで実装してみたり
実際のベクトルに対して使ってみたり、言葉をベクトル化したものに対してやってみたり
最後はLlamaHub経由で実際にベクトルインデックスを生成して利用するとこまでやってみる

直近では「可用性って何?」だとか、「ECS設計の勘所」といったテーマの勉強会も開催予定です。


DeNAさんのDeNA Conなどのように、DELTA一社でカンファレンスを一日みっちり開けるのでは、というぐらいのテーマが日々出ています。(いつかやりたいですね)

DELTAで勉強会を開く意義

ところで、勉強会文化を少しずつ根付かせている中で、「DELTAって他社と比べて勉強会開きやすいし開くとためになるな」ということがわかってきたので少し分析してみます。

必要条件

一般的に事業会社では、社内で利用する技術スタックは固まりがちです。もちろん、弛まぬ努力によって新しい技術を取り入れ続けている企業も数多くあるでしょうが、ある程度陳腐化させるほうが圧倒的に経済合理であるケースが多いと思われます。

それに対して、ラボ型の受託開発の会社でも相当な大手でなければ技術スタックは固まりがちではないかと思っています。
発注する側がどういうフックで頼めばいいのかわかりづらいため、例えば「Ruby on Railsに強みがあります」といったようなポジショニングをとるだったりとか、あるいはそもそも既存メンバーにできないスキルセットの案件は最初から来ないので採用も進まないといった構造もありそうです。

他方、SESでは会社単位での技術スタックの縛りは存在しませんが、逆にナレッジを共有するというインセンティブも存在しません。中には積極的に勉強会を開催している優良SESも数多くあると思いますがどちらかというと福利厚生という色が強いと感じます。

それに対して、DELTAではまず事業会社ではないので技術スタックの縛りは前提条件としては存在せず、また「XXに強い」というブランディングも現時点では特にしていないのでクライアントの技術スタックも多種多様であり、新しい技術の学習が必ず無駄になるということはない、という必要条件はそろっています。

十分条件

また、勉強会を実際にやってみて気付いたことなのですが、通常新しい技術の勉強会というものはかなり後になって回収できる投資になりがちです。

対して、我々は「ソリューションを提案して実装する」ことで対価をいただくというモデルをとっている以上、
「メンバー一人一人がそのソリューションに習熟しているか」がすなわち提案・実装、ひいては顧客に対して提供できる成果価値 = DELTAとしての売上に大きく関わってくる構造になっています。

そのため、学んだ技術は基本的に少なくとも当月中から同クウォーター中のどこかでは実際にクライアントに提案・実装することで回収できる機会が来るほど「打席に立てる」という特徴が存在します。

したがって新しい技術を勉強すればするほど提案できるソリューションが増えるので、絶対に勉強したほうが良いという十分条件も揃っているといえます。

ネタのエコシステム

勉強会やろう!といったとしてもじゃあ何話すのという問題はあると思います。

ただDELTAでは年100社以上のスタートアップベンチャーへの技術支援を行っているため、それぞれのメンバーが常に新しい技術課題に直接触れて壁にちゃんと当たって、解決するという経験を積んでいます。

なので各自が日々新しい情報に業務で触れているので、それをただアウトプットすれば勉強会のネタになるだろうと思っています。なのでみんなよろしく!

Team DELTAについて

ここまで読んでくださってありがとうございます!

今回記事にしてみて改めて、DELTAという組織では「メンバーが実務を通して学習し、それをチームに還元して、それが直接的に成果にちゃんと結びつく」というサイクルが回り始めていると感じました。

そういう意味で、陳腐な表現にはなりますが成長できる環境であることは間違いないと思います。

日々の学習を通して成長している私たちと一緒に働きたい、どんなことをやっているのか聞いてみたい等、なんでも答えますので、下記の申し込みフォームからご連絡ください!


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