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うつ再々考 リアクションに対する依存・執着・気にしすぎ

ウツの症状にはどんなものがあるでしょう?

ひとつには何も楽しめないということでしょうか?

何故楽しめないんでしょうか?

ひとつには、リアクションに比重を置きすぎていることが考えられます。

ええっ、でも、僕たちの活動がリアクションを全く気にしないなんてあり得ない。
給料だとか収入だとか、上司や顧客からの評価とか、PV数にいいね数、告ったんなら、それを相手が受け入れてくれるかどうかとかが気にならない人なんているわけないじゃないか。
僕たちはゴッホじゃないんだから、一枚も絵が売れないまま、どこまでも描き続ける自信はないし、それじゃあボランティアだ。
僕たちはリアクションが想定していたよりずっと悪ければ萎えるもんだし、第一、仕事だってその大半は上司や顧客のウケを考えなかったらはなしにならないし、ミュージシャンだってお客を喜ばすためにステージに立ってるわけでしょう?何曲演ってもブーイングや帰れ!コールが続いたり、いつ演っても客が2~3人しか集まらなかったらショックをうけるのは当たり前でしょう?

確かに、僕たちは稼ぐ必要があり、ボランティアに四六時中携わっているのは難しい。
リアクションを視野に入れるからこそ私たちの活動は自己チューを免れ、他者を配慮した洗練された社会性を帯びたものになっていく。
まぁ、確かにそうでしょう。

しかし、ある種のウツはリアクションに重点を置きすぎていることもその一因と考えられます。
たとえばピアノが好きで好きで、しかし誰それのショパンコンクール入賞の報を聞いて「自分のやっていることは意味がない…」ような気がしてきたり、鉄道写真が趣味でブログを始めようとしたけれど、既にあるメジャーなアカウントの興隆しているのを見て「僕なんかがやる意味あるのだろうか?」と考えてしまったり…

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