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notemeetup#8参加記・後編・イベントの模様・感想(ゲスト佐久間裕美子さん)

noteの公式イベント参加してきました。こちらは3月22日におこなわれた講演で、アメリカでかれこれ二十年執筆などをやりながら暮らしている佐久間裕美子さんが、やりたいこととやりたくないことを見極め、生き方や自分の居場所をつくるということをテーマに語るというもので、ナビゲーターはcakesCEOの加藤貞顕さんです。この記事は後編になります。(前編はこちら)
前編では講演の内容を主にはなしましたが、この後編では、イベント全体の模様や佐久間さんやナビゲータの加藤さん(noteやってる会社のCEOの方ですよ)はどんな感じの方だったかといった個人的な印象、またその講演を聴いてわたしがどんなことを思ったかといった余談に近いはなしをしようと思います。興味ありましたらお付き合いください。
ではでは…

①会場の雰囲気等について…
外苑前っていう地下鉄の駅にたどり着ければ、そんなにややこしい場所にはありません。スマホを持ってれば簡単に行けると思います。ビルの4階にあって前記事でも書きましたが、照明がめちゃくちゃ明るくて、そこに入るまでは多少不安だったんですけど、すぐに明るい気持ちになりました。
トイレとかも超キレイですよ。

②佐久間さんてどんな感じの方?…
僕とかが講演者やナビゲーターのCEOについてその印象を語るのは不遜だと思うこともなくはないですが、そこを語らないと情報がなにも伝わらないので敢えて…
プロフィール画像とかから察して、もっと何か変な意味でスターオーラとでもいうか、何かもっとアメリカンな風(かぜ)とでもいうものを勝手に期待してたんです。フレンチフライとコーラをもって「YEAH~いっ!」みたいな…しかし意外と「和(風)」な感じで、合気道かなんかでもやってるような隙のない感じとでもいうんでしょうか、でもそれは多分あんまり計画的ではなく安定してるわけでもない人生行路を全力で切り開いてるからだと思うんです。前回のイベントの平田(はる香)さんだと、昔DJをやってたことがあるからお客さんの反応によってはなしやノリを変えるのはある程度自在だってどっかで語られてて、たしかに場馴れしてる余裕のようなものが感じられたんです。佐久間さんはチャレンジと試行錯誤の連続でそこに予定調和的な安定はないんだと思いました。いまもまだいろいろ手探りで体当たり的に試してるんだと思います。といっても武道精神的な気合で相手を威圧するという感じでもなく、笑いあり、またチャーミングでもありみたいな…
予定調和的ではない人生行路をゴリゴリ切り開いて、道なきところを果敢に進んでるみたいな印象を受けました。佐久間さんのnoteの初投稿を読んで「自分は寅さんみたいな人だといわれてる」みたいに書かれてて、僕は「この人面白そうだな」と思ったんですけど、読む人によっては無責任でお気楽な生き方してるなって思う人もいると思うんです。これは講演で話されてたことなんですけど、佐久間さんはアメリカで自由な(?)暮しを、加藤さんは企業をされましたけど、二人とも「こういう生き方がこんなにつらいと最初にわかってたらやらなかったかも、でも、すごくつらいんだけど、その中に喜びや充実もある」みたいなところで意見が一致してました。佐久間さんは、そのつらい部分にブログやnoteでスポットを当てるタイプではあまりないため語弊を招いてる部分もあるのかもしれません。はなしでは右傾化が進むアメリカ社会で、これ以上ここに住んでていいのかと最近思い始めているとのことです。また沖縄の基地問題にも関心があり、アメリカ人にそれをどう伝えるかにつても考えてるというはなしでした。

さて、ここからは有料になります。

小見出しとして
③ナビゲーター加藤CEOの印象…
④講演で、結局なにをどう感じたの?考えたの
⑤講演を終わって…

となります



③ナビゲーター加藤CEOの印象…
佐久間さんのはなしを聞きだしたのはナビゲーターの加藤さんで、cakesのCEOの方です。
ナマで加藤さんをみれる…これも今回のイベントの申し込みに即応募した理由のちょっとは占めています。最近でこそ色々なところに顔写真が載ってますが、それまでわたしはnoteとtwitterの例のアイコンしか見たことがなく、たまにGmailのtwitterの通知に加藤さんのツイートがはいってると「ハヤカワ五味さんと朝活しちゃいました、YEAH!~」みたいになってて「はぁ~っ?何それ?」って感じだったんですけど、まぁそんなに発言が沢山ある方でもないですし、自分の中ではよく分からないひとつの謎でした。まぁ、プラットフォームのCEOが結果を出してないクリエイターの肩をやたらにポンポン叩けるわけないですから、わかる部分もあるんですけど…
では、加藤さんてっ…?
会場で着席して講演が始まるのを待ってると、noteスタッフたちも行ったり来たり。その中に加藤さんも混じっていました。なぜ分かったのかというと前日くらいにnote公式の記事でお顔を拝見してたからです。いい意味で社長オーラぷんぷんのひとではなく、かなり若い他のnoteスタッフに違和感なく溶け込んでいる感じでした。ファッション含めて若々しい印象。
講演が始まると俺が俺がで仕切り倒すとかでは全然なく、後ろに下がって佐久間さんのよさを引き出して、理解を示すサイドアシスト役っていうか、自分が喋るのではなく、聞くこと引き出すことに徹してる感じでした。でもよく考えたらそれこそが求められてることで、そこをはき違えてないということなのかもしれません。強い信念で皆を引っ張っていくワンマンタイプではおそらくなく、まわりの良さや力を引き出すタイプなんだと思いました。
あとでそれも納得で、その時知ったのですが、加藤さんはcakesの事業を始める前は編集者で、何年か前のあのベストセラーの「もしドラ…」(もし高校野球女子マネー…がってあれです)の編集をされてた方なんですね。
お前、そんなことも知らなかったのか?って驚く人もいるかもしれませんが、いや、僕がチョーお間抜けさんだった可能性も全否定できませんが、多分知らない人も多いんじゃないんですか? 僕がこんなローカルな記事を書いているのもひとつには情報は意外と伝わってないもんだ、意外と人は知らないもんだという思いが常々あるからというのもあります。
そんなわけで、他者の力を引き出す姿勢が際立ってる印象を受けました。

④講演で結局、なにをどう感じたの?考えたの?
結局、他者がどう生きてきたかを語るのを聞くっていうのは、自分が人生を試行錯誤している段階にあるからだと思うんですよね。そこで割かし自分が求めてるものと被るところで結果をだしてる人のはなしを聞いたりするわけです。みなさんだって受験とかで勉強を始める前に合格体験記を読んだりするでしょう?その誰かの体験記をまんまなぞることは結局あんまりないと思うんですけど、でもまず人のはなしを聞きますよね?佐久間さんは10人中7人に即効で役に立つ体系化されたノウハウを持ってる人ではありませんでした。ぼくも最初からそういうのはあまり期待してなかったと思います。
でもなんかあまりそういう決して計画的ではなくて、その都度その都度いろいろ考えて試行錯誤してきた人のはなしを聞いて、「わたしはこう生きてきたけど、あなたはどう生きるの?」…もちろん会場で佐久間さんがそう語りかけたわけじゃないし、そんなセリフが脳裏をよぎったわけもないんだけど、ぼくに突き付けられた問いっていうのは、そういうことだと思うんです。「あなたはどう生きるの?」…
ぼくもふつうに今派遣バイトなんかを普段はやってるんですけど、でもそういう仕事先でまわりの人とはなすことって限られてるじゃないですか?
まわりにいる人たちは概ね善意のいい人たちだとしても、当たり障りのないことはなして終わりだったりするじゃないですか。前の会社を辞める時も「福利厚生はどうするの?」みたいにいわれて、いまこういう経済情勢だからわからなくはないんだけど、「ちがう!そうじゃない!そういうことじゃないんだ!」と思っても、そこではなしがストップしちゃうわけです。福利厚生を手放すのは自殺行為だというわけです。そうじゃないと断言できないし、そういう考え方もあるかもしれません。でも、たまに、話す人が職場の人に限定されてると世界が思い切り偏るような気がすることもあります。
会場では佐久間さんももちろん試行錯誤してる人ですけど、質疑応答で質問されてた若いひとたちも(僕とそんなにかわらない年齢の方もいましたけど、あっ、因みにぼくは四十代後半です)それなりに前を向いて試行錯誤したり悩んでたりする人ばかりで刺激になりました。
この「あなたはどう生きるの?」という問いも重要ですよ。だって普段の日は、眠い目こすって電車に乗り込んで、仕事が終われば「ああ、疲れた」とかいって、さきの人生に思いを馳せて漠然とした不安に襲われながらも、家に帰ればダッシュボードの確認と記録づけして、タイムラインすらチェックしないで布団に入ったりすることもあるんですから、たまにそう考えることは重要だと思いますよ。
細かい講演の内容は前記事に書いたんで繰り返しませんけど、結局「あなたはどう生きるの?」って問いを持たされたんです。

⑤講演が終わって…
行きは正直心細かったんです。時間があったんで渋谷から外苑前まで歩いたんです。外苑前のあたりなんて二十年は行ってなかったんですけど、夜の東京はすごく自分を心細くさせました。たくさんいるビジネスマンの咳き込む音とか車の音とかばかりが耳に入って軽いノイローゼを呈していたかもしれません。会場につくと、外とは対照的なその明るさに多少気分がほぐれました。講演が終わってそそくさと会場をあとにしようとするわたしに、イベントの司会進行役をやってたお姉さんが「本もありますよ、よかったら…」とはなしかけてきたので「じゃあ、買っちゃおう!」と急にUターンして、もう一度会場に入り佐久間さんに「買います!」といって「ありがとうございます」とまでいわれたのですが、財布をひらくと千円札一枚と百円玉三枚…みごとに足りない…会計の人には「本屋さんで買っていただければ…」といっていただきました。神奈川の田舎から東京の青山まできて、財布に千円ちょっとしかはいってないんですからね(交通費は、事前に交通系ICカードに二千円チャージしました。会社を辞めて派遣バイトなんかをやってる身分なため2ヶ月前に国保の督促状がくるような経済状況です)
帰りも外苑前から渋谷まで歩いたんですけど(地下鉄2駅くらいです)行きに感じたあの寒々しい心細さはかなり改善されてました。佐久間さんと加藤さんのはなしが聞けて、みんなそれなりに前を向いてる参加者の人たちをみて少し心強くなりました。家に帰ると家族はもう寝てたけど心身がほぐれて、これは前回のミートアップのときもそうだったんですけど、酒を飲んだわけでもないのに血の巡りがよくなって軽くほろ酔い気分。
行きに感じた不安はほぼ完全な杞憂だったかな…

(あとがき)前回の記事で近日中にパートⅡを書きますといって10日も経ってしまいました。すみません。派遣バイトの給与はゴールデンウイークの関係で4月25日から5月7日まで振り込みが一切ないことが判明したため忙しくかつクタクタになってしまいました。イベントから一か月以上経ってしまってるんで、また前記事のトータルアクセスが発表後10日経ってる今日の段階でわずか17ビューなため書く意味あるのかとも自問しましたが(といっても4つ♡が入ったため意味がないということは決してないかもしれません)、やっぱり参加記を書き記すという行為を通して見えてくるものもあるため書くことにしました。noteのミートアップ少しは興味あるという人の参考になればさいわいです。
長い文をここまで御一読ありがとうございました。


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