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2024年カンクンビーチを襲う海藻予報

夏のカンクンを襲う黒い影! Sargasso!!

暑くなってくると気になりだす、ビーチに浮かぶ黒い影「Sargasso」の姿。
今年も流れつきが気になるようになってきました。

カンクン公共ビーチ「ドルフィンビーチ」

黒い影の正体は?!

5月にもなると、日差しが強くなり太陽に当たると焦げる様な暑さを感じる時期…。 そして、ここ数年前からカリブ海沿岸で問題となっているヤツらが流れてくる時期でもあります。
真っ青なカリブ海に黒い影『サルガッソ』と呼ばれるホンダワラ系海藻です。

今年は、まだマシな方ですが、徐々に増えている印象を感じました。
早い年は3月頃からビーチに現れ、7-8月をピークに9月頃まで見られます。

ひどい時は、ビーチの波打ち際数メートルは真っ黒。
海の中も海藻で覆われてしまう時もありました。
(特に2015年は記録的な大量発生と被害でカリブ海では大きな話題に)
あまりにも大量に流れ着くと海の生態系に悪影響を与え、ビーチに流れついた藻が悪臭を放ち景観も損ねる為、リゾート地としては大問題。
メキシコも近隣の国と共に研究や対策を進めています。

2021年のカンクンビーチ

「Sargasso」この藻はいったい何処から??

このサルガッソ。
カンクンに流れ着く様になったのは、2011年から。
原因は温暖化による海水温の上昇による海流の変化や、アマゾン地域の産業開発…産業廃水に含まれる化学物質がサルガッソの栄養となり大量発生させてしまっているのが原因の様です。

アマゾン川流域で自然界では存在しない栄養たっぷりの産業排水によって育ったサルガッソは毎年、数百万m3(数千t)の量になるのだとか…。
海に島のように存在し、海流に乗って遥々カンクンの海に流れつくのです。

下のNew Sargasso Seaが、近年問題になっている藻の塊。
本来、サルガッソは浮遊性の藻類で様々な海洋生物の餌や住処として重要な存在でしたが、大量に発生し自然では消化出来ない程になってしまい、逆に生物を脅かす存在となりつつあります。

image credit:Wikimedia Commons

国や地域をあげての対策で、カンクンビーチはだいぶ良い状態をキープ出来る様になってきたけれど…、これから暑くなる中ビーチ清掃をする人達にとっても厳しい季節に突入します。

夏のバケーションにカンクンを訪れる時はビーチのサルガッソ情報もチェックしましょう。
海と風の流れで日によって流れつく藻の量にムラがあり、昨日まで綺麗だったのに朝起きたらビーチが黒い!! なんて事もあります。
カンクンのホテルゾーンは比較的、パブリックビーチもホテルのプライベートビーチも清掃を頑張っています。
ですが、ナチュラル思考の強いトゥルムでは、自然界のものだからと清掃をあえてしないホテルや地域もあります。

勿論、管理されていないビーチは藻は流れついたままとなっている事も…。
藻自体には特に毒がある訳ではありませんが、藻につく生き物の中には人に害を与えるものもいます。
我が家でも、海で遊んでいてサルガッソの塊に入り、恐らく小さなエビやカニ??などに噛まれるのか、チクチクする〜〜!!と子供が騒いだ事もありますので、藻の多い所にはあまり近づかない方が安心です。

今年のサルガッソの予報は??

日本でもニュースになるくらい熱波が問題となっている今年、2024年。
サルガッソの予報はどうなっているかというと、今年メキシコに漂着するサルガッソは約30万トン。
近年の記録を上回ると予想されています。

近々大きな漂着が予想されているのは、5月末から6月の初めにかけて。
最近は清掃の効率も上がり、流れ着いた藻も一週間ほどで綺麗になります。
それでも、いつ流れ着くのか前もって予想が出来ませんので、綺麗なビーチを楽しむためには出来れば夏は外さた方が確実です。

夏カンクン旅行の注意。

特に今年は今の5月で記録的な熱波。
カンクンで40度近い日が多く、メキシコ全体で見ると50度近い気温を記録する場所も。
くれぐれも体調管理を十分に、熱中症や過度の日焼けにご注意ください。

夏のカンクン「ウェディングフォト」ロケーション

シーズンに合わせたベストなロケーションを。

夏にビーチ撮影がメインとなるウェディングフォトを検討されている方も注意しましょう。
この時期は藻の影響を受けないロケーション。
セノーテや内陸の町を検討されるのもアリです。

ビーチ撮影は日本でも撮るチャンスがありますが、セノーテやメキシコの街並みはカンクンにしかないロケーションでもあります。
シーズンに合わせてベストなロケーションをご案内いたしますので、是非一度ご相談くださいね。

⇩ホームページ、インスタグラムのDMからお問合せ可能です。


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