車を買った話

1年半前に思い立って車を買った。

それまでは、この公共交通機関が充実している東京で車を買うなんて、維持費がかかるし無駄だと思っていた。

しかし、この数年で自宅での生産量が増え、資材を公共交通機関を使って手運びするのに限界を感じていて、心のどこかで作業用の車があればな・・・と思っていた。

たまたま手に取ったファンション誌で車の特集をしていた。みんな中古でもおしゃれな車に乗っている。

私がもし買うなら、荷物の運搬がしたいから、軽バンのような後部座席がフラットになって、物が沢山載せられる車種がいいな、と妄想を膨らませていた。

しかし、軽バンでは家族を乗せて移動するにはあまりにも作業感が出過ぎる。

荷物も載せれて、外見も良いものはないかと、雑誌を読み進めていたら、いい車を見つけた。

それがルノーのカングーだった。

この車は私がパリに住んでいる時もよく街中を走っているのを見た。おしゃれな車だなっていう印象が強い。

購入するなら、パリという自分のルーツにリンクしているカングーしかない!と私の心は決まった。

まずは車のことに詳しい先輩に相談。
そうしたら、中古のカングーを取り扱う専門店があることを教えてもらった。

先輩の都合を合う日を早々に決め、2人で下見にいった。

杉並区にある、「サンク」というお店で、界隈では有名店でyoutubeなんかでも走っている様子が見ることができる。

そこの社長のオススメされたのが、コカングーと呼ばれる初代のカングーだった。

初代カングーは日本では2002年〜2009年まで販売されていたフルゴネットと呼ばる車種である。

13年も前の中古車と聞くと、オンボロ?と思われそうであるが、きちんと整備されていて、まだまだ現役で乗れる車だった。

大きさも価格も使い勝手が良いと社長はオススメしてくれた。

実際に見てみたらテンションが上がって、ますますカングー熱が上がった。

帰宅してから、早速家族会議を開いた。妻は以前から車の購入を希望していたからあっさり会議は終了した。

そして、次にお店に訪れた際には契約を結んでいた。私はカングーのオーナーになったのだ。

購入して感じたのは、車があるととっても便利だということ。

天候に関係なく出かけられる。重い荷物を汗水垂らして運搬しなくて良い。公共交通機関が不便な土地にも買い物や遊びに行ける。子どもが道中眠ってもへっちゃら。

コロナ禍ということもあり、公共交通機関の利用を控えていたからなおさらである。

高い買い物ではあったけど、それと引き換えに自分や家族の自由な時間がより多く作れるようになったと思う。
この車を乗って色んな所に行った思い出を沢山話せるように家族や友達たちをのせて走りたいな。

という車を買った話

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