見出し画像

ミニマリストのその先に



旅人はおのずからミニマリストだ

16回の引越し、4回の転職、4カ国、11年半の海外生活、バックパックやスーツケース一つで30カ国への旅・出張をこなし、もう数え切れないけど軽く1年はホテル等で外泊してきた

人生そのものが旅だとすれば持ち運べる荷物は多くない。特に4000mの山を登ったり、バックパック一つで何週間も旅したり、何百キロも自転車でツーリングするときは、厳選された(重量軽減のため衣類のタグまで切り取とった)必要最低限の持ち物と、切り詰めた水や食料、燃料、予期せぬ事態に備える安全マージンと、多少の娯楽品というミニマルに集約されるはずだ。そしてその集約の目的は、背負う荷物の重量を極力軽くすることで身体・精神的負担の軽減し、その旅を最大限に楽しむためだ。すなわち、旅人はおのずからミニマリストだ

選び抜いた持ち物ともに、どこをなにを目指すか、すなわちどんな人生を送るか

そう、ミニマリストはあくまでも手段であり、肝心なことはその自分でこだわり、選び抜いた持ち物ともに、どこをなにを目指すか、すなわちどんな人生を送るかということだ。

僕は、それほど潤沢ではない資金と時間の制限の中でも自分なりに思い出深く充実した幸福な旅を終えたい。そしてそれは自慢やマウンティングのためではなく、人生の最後の瞬間に、自分なりによくやったと自分を肯定し、穏やかに旅立つためだ

その幸福の定義は人それぞれだし、また時間が立つにつれて変わっていくこともある

いろいろな土地に暮らし、旅をして、人と話し、本を読んできて、少しずつ見えてきた自分なりに目指すべき普遍的価値観まとめた

幸福に過ごすために

  • 一日一日を大切にすること

  • 今この瞬間に集中すること(スマホ画面ではなく)

  • 家族や大切な人に愛情や感謝を示すこと

  • 自分で自分を否定しないこと

  • 新しい一歩を踏み出す勇気を持つこと

  • 余命1年だとして本当にやりたいこと、大事なことかを考えること

追求すること

  • 楽観的、積極的、開放的、寛容的な心的態度

  • 人との関わり - 家族、友人、恋人、デート、セックス、感謝、やさしさ、親切、お節介

  • 地域社会との関わり - 近所付き合い、社会奉仕、趣味サークル、季節行事、冠婚葬祭

  • 暖かい食事や飲み物 - お酒、お茶、コーヒー、スローフード

  • 料理 - 時間をかけてプロセスそのものを楽しみ、そしてみんなで楽しく、美味しくいただく

  • 趣味や息抜き - 旅行、読書、音楽、映画、スポーツ観戦、ボードゲーム、ビデオゲーム、楽器、絵画、勉強

  • 健康・休憩・睡眠 

  • 運動・瞑想 - ウォーキング、ハイキング、サイクリング、瞑想

  • 自然を楽しむ - ピクニック、キャンプ、野鳥、夜空観察、森林浴、ビーチ、釣り

幸せを増幅してくれるモノ

  • 観葉植物、木製家具、キャンドル、間接照明、暖炉、焚き火、本、音楽、楽器、着心地の良い服

やり過ぎ、気にし過ぎを避けるべきこと

  • 仕事

  • 職場の飲み会

  • 職場の人間関係の悩み(結局退職してしまえばその関係は自然消滅してしまう)

  • 仕事の不満

  • キャリア志向

  • 人の意見

  • 周りの目

  • 心配

  • 悩み

  • スマホ

  • SNS

  • ビデオゲーム(善悪両面ある)

Camp di Cent Pertigh (181117)
食後のエスプレッソ。使いこまれた味わい深いホーローのコーヒーカップに思わず写真を撮ってしまった
ホテル コリングフィヨルド デンマーク (170616)
1904年に発行された世界初のクリスマス切手による資金集めにより1911年に設立された結核患者の療養所。1990年にホテルとして再オープン。北方の寒々しい村々だが、なぜか幸福度先進国。人生の楽しみ方にヒュッゲという価値観を持つ



いいなと思ったら応援しよう!