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⑥悩んだ営業日。そして、2006年12月、いよいよ開店

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開店直前、娘を出産した助産院へ行くことがありました。
出産だけでなく、色んな事を気づかせてくださった助産師のK先生に開店の報告をしました。頑張ってるわね、と褒めてもらえると思っていた私ですが、K先生から「他のお母さんは自分の子のことで精一杯なのに、あなたはよその子のことまで心配しなければならないの?あなた、お気の毒だわ…」と言われました。
ガーン。

わが子に精一杯関われない私は“かわいそう”なんだ…。私が、お気の毒??」かなりの衝撃でした。でも少し考えて、やっぱり一番大切なのは「わが子」だと思い至りました。自分の子どもが小さいうちは、営業日を週の半分くらいにしようと決めました。
何曜日に営業するか。まず、図書館など公共施設がお休みになる日は開けたいと思いました。月曜日は意外と行き場がないので、月曜日はオープンに。講師の仕事を今まで通り続けられるよう、平日にお休みを入れたいな。ドイツの日曜は、ほとんどお店が閉まると聞いたので、夫や我が子と向き合うことができるように、日曜日を思い切って休みにしよう・・・。そんなことを色々考えて、「月、水、金、第1・3土曜日」が営業日、さらに祝日もお休みすることにしました。平日だけオープンだと働いている人が来店しにくいので、気持ちだけの「土曜日たまに開店」を入れました。その代わり、クリスマス前の2ヶ月は頑張って木曜日以外は営業日とすることにしました。
ところがオープンして5~6年が過ぎても、「何度か来たけど閉まってました」とか「パパのお休みが日曜日しかないので、一緒に来て選べないんですよね」などの苦情を頂くことがあり、申し訳なく思います。 それでも、私にとって一番大事なのは我が子との時間。娘が成長するまで、せめて中学校へ入るまでは、お客様に甘えて、このパターンで営業させて頂くことに決めました。

2006年12月中旬。我が家が完成し、引っ越しをしました。クリスマス直前だったので、どうしてもお店をオープンしたくて、12月20日に「木のおもちゃ・おひさまや」をオープンしました!!
看板を制作するお金を準備できず、テレビ局で美術の仕事をしている友人が、木の看板を手作りしてくれました。 宣伝チラシを作るお金もなく、手作りのチラシをコピーして近所に配りました。看板もなく、木製の思い扉を開けて入ってきてくださった開店初日のお客様達には心から感謝しました。
仕入れるお金がなくおもちゃが少ない頃からずっと「おひさまやさんに相談したいから」とわざわざ大野城市や北九州市から高速をとばして来てくださっている方たちがいます。
我が子が帰宅した時に「おかえり」と声をかけたかったので、自宅の玄関とお店の玄関は一緒にしています。自宅でくつろぐ雰囲気と、赤ちゃんがハイハイできるスペースを確保する為に、靴を脱いで上がるお店にしました。「お邪魔しまーす」と言って入ってこられる方がいたり、1~2時間ゆっくり過ごしていかれる方がいたり、小学校から帰宅した我が家の子どもたちに「おかえり~」と声をかけていただいたり…。
アットホームさが木のおもちゃ・おひさまやの特徴となりました。

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