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保育士試験にチャレンジ①~新型コロナとインポスター症候群と~

コロナ禍で始まった無料オンライン講座の案内

2020年春。
新型コロナウイルスが猛威をふるい、緊急事態宣言に伴って学校は休校、お店は休業という、経験したことがない社会状況が目の前に立ちはだかりました。有名な飲食店が閉店したり、突然の解雇宣告を受けた人のニュースをSNSで目にしたりしました。

そんな中、福岡で学童保育所や園を経営し、子育て関連の研修事業をするテノ.コーポレーションが「リモート無料保育士講座」を開催するという新聞記事を読みました。

失業した人が働くきっかけになるように。保育士不足解消のために。そんな思いで、通常は30万円近く必要な保育士講座を無料で、しかもオンラインで受けられるといいます。す、すごい会社だ!!と、同時に「受けようかな」と、ふと思いました。

「保育士資格、持ってないんだ」の圧。

おもちゃ屋として園に関わる中で「(おもちゃ屋になる前は)保育士だったんですか」と、よく聞かれます。
でも、私が「いいえ」と答えると「あぁ…そうなんですね…」と、失望を感じるニュアンス(と受け取れる)表情がチラリと見えることが多いです。
「あ、じゃあ、幼稚園の先生の資格を?」と気を取り直して聞かれます。が、返事は「…いいえ」。
そう、私は教育系の資格、なーんも持ってないんです。
学生時代「学部の課題に加えて、さらに教職を取るための勉強するって、すーっごく大変そうだなぁ。うん、やめとこ」とあっさり敬遠して(ラクにラ流れ)ましたんでね…。

もちろん、保育士や幼稚園教諭じゃないおもちゃ屋さんはたくさんいます。母としての立場からおもちゃ屋になり、自ら子どもの育ちや遊びの勉強をして、ドイツへ学びにも行って、園や施設のおもちゃや遊びの環境を改善するアドバイスをし、経験をそれなりに積んで。
うん、私もけっこう頑張ってきました。そこは自負しています。
でも、なんかね…なんだよ。ずーーっと自信が持てない。

インポスター症候群とう言葉に出合う

コロナ禍になってから、おもちゃ屋仲間が呼びかけてくれてZOOMでおしゃべりを何度かしました。仕事のあと、21時からでも23時すぎまでおしゃべりすることもありました。ZOOMにはすごく精神的に支えられました。
そのおしゃべりの中で「インポスター症候群」という言葉を教えてもらいました。

インポスター症候群というのは、自分の力で何かを達成し、周囲から高く評価されても「自分にはそんな能力はない、評価されるに値しない」と自分を過小評価してしまう傾向のことだそう。
あー、まさにこれ。私がよく口にする言葉です。はっきり自覚しました。
そしていつも「そんなことないのに」と言われて「違うのに」と違和感を感じる…。この「自信の無さ」を裏付ける名前をもらえた気がしました。
偉人とか有名人でも、ミシェル・オバマ(オバマ大統領のパートナー)も、女優のエマ・ワトソンも、作家のスティーブン・キングも、長い間、インポスター症候群に悩まされてきたらしい。女性に多い傾向があるそう。

無料ならチャレンジしてみるか!

自分に自信を持つためにも、保育士国家試験にチャレンジするって、いいかもしれない。しかも無料。オンラインなら受けやすい。
募集要項を見ると、2020年10月の保育士試験にチャレンジするという、超ハードスケジュール講座でした。
む、向いてる~こういう短期決戦がいいです。ということで。
私はコロナとインポスター症候群という言葉との出合いがきっかけで、保育士試験にチャレンジすることにしました。
わが子と同じぐらいの年の学生と一緒に試験を受けることになりそうです。




 


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