見出し画像

Mr.Childrenの傑作怪作newアルバム『miss you』

ミスチルのニューアルバム『miss you』がめちゃくちゃ良かったので自己満のオタク感想投稿します。

今回はファンの中で賛否両論真っ二つに別れてるらしい。
正直それは理解できる。

いわゆるミスチル“らしさ”というか、
『エソラ』みたいにバンドサウンド溢れるような、ライブで大合唱できる曲はない。

歌詞もいつもみたく大衆に寄り添ってる感じではない。
割と大人向けで、若者にはまだ共感すらできないかも。

私も最初正直ちょっと戸惑った。
でも聞いていったらあら不思議。
永遠にリピートして聴ける。まじで永遠に。
まさに“日常に溶け込む曲の詰め合わせ”っていう表現が自分には1番しっくりきた。
それと同時にこれはとんでもない作品なのでは?と思った。

こんなに良い意味で聞き流せるミスチルは今までなかったような気がする。
カフェで流れてるBGMみたいに、するっと聴ける。

でも聞こえてくる歌詞にハッとさせられる。

何が嬉しくって
こんなん繰り返してる?
誰に聞いて欲しくて
こんな歌 歌ってる?

I MISS YOU

望まれたことに応えたいだけ
刺激が足りないってみんな言うから

アート=神の見えざる手

また始めるには
We have no time
焦る気持ちも湧き起こっちゃう
だけどスキルは尚も健在
まだまだいけんじゃない?
とか思っちゃう

We have no time



こんな感じで軽快なメロディにちょっとした憂鬱が乗せられた歌が多い。
そしてこれらは桜井さんの心の内を覗いてしまったような、そんな感覚に襲われる。


でもアルバムの最後の方になっていくと、
こんな歌が聞こえてくる。

小さな願いを
一緒に積み上げよう
背伸びしなくても明日を
見渡せる高さまで
一つずつ 丁寧に

黄昏と積み木

沁みる…。

アルバムを一通り聞き終わると、
一冊の小説を読んだような満足感がある。
そして何度でも何度でも聞きたくなる。
しかも「あの曲だけ」とかではなく、
「イチから通して」聞きたくなる。

これは“完璧なアルバム”であると気付かされる。
こんなに一曲も聴き逃せないアルバムは珍しい。

もっとポップなミスチルが聴きたかった
物足りない
バンドサウンドが欲しい

こんな意見が散見されるけど、
私は心の底からこんなミスチルが聴けて嬉しい。

30周年を迎えて尚違う一面を見せることができるミスチルにめちゃくちゃ心掴まれた。

『miss you』っていうタイトル。
「いつものミスチルが恋しいですか?」
って問いかけられてるんやとしたら、
いいえ、いつものミスチルも今回のミスチルも最高ですと答えさせてください。

こんなにファンをかき乱してくれてありがとう。
一生ついて行きます。

でもライブは当ててほしかったです。笑

以上、オタク全開失礼しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?