マガジンのカバー画像

連載小説「オールド・クロック・カフェ」

57
京町屋を改装したカフェは、一歩入ると時計の森。そこでは、時のはざまに置いてきた忘れ物を教えてくれる「時のコーヒー」があるという。
運営しているクリエイター

#コーヒー

『オールド・クロック・カフェ』4杯め 「キソウテンガイを探して」(12)

第1話から読む。 前話(第11話)は、こちらから、どうぞ。 * * * Time goes by * …

deko
2年前
43

『オールド・クロック・カフェ』4杯め「キソウテンガイを探して」(13)

第1話から読む。 前話(第12話)は、こちらから、どうぞ。 * * * Confession * *…

deko
2年前
41

『オールド・クロック・カフェ』4杯め 「キソウテンガイを探して」(14)最終話

第1話から読む。 前話(第13話)は、こちらから、どうぞ。 * * * Merry go round *…

deko
2年前
39

『オールド・クロック・カフェ』5杯め「糺の天秤」(6)

第1話は、こちらから、どうぞ。 前話(5)は、こちらから、どうぞ。 * * * Time Flie…

deko
1年前
45

『オールド・クロック・カフェ』一杯め「ピンクの空」【ノトコレ版】

 その店は東大路から八坂の塔へと続く坂道を右に折れた細い路地にある。板塀の足元は竹矢来で…

deko
1年前
68

『オールド・クロック・カフェ』6杯め「はじまりの時計」(1)

 その店は、東大路から八坂の塔へと続く坂道の途中を右に折れた細い路地にある。古い民家を必…

deko
11か月前
59

『オールド・クロック・カフェ』6杯め「はじまりの時計」(3)

第1話は、こちらから、どうぞ。 前話(第2話)は、こちらから、どうぞ。  桂子が盆にグラスを二つのせカウンターを出ると「それ、貸し」と祖父が盆をうばう。 「店番代わったるさかい、お母さんと話をしたらええ」 「でも……」  桂子がためらうのを気にもとめず、祖父は片手で盆を運ぶ。  母はツリーの後ろの中央テーブル席に腰かけるところだった。  祖父が母の前にグラスを置く。  ぼーん、ぼーん、ぼーん。  テーブルのすぐ後ろにある置床式の古時計が重低音を揺らした。    祖父のなめ

『オールド・クロック・カフェ』6杯め「はじまりの時計」(4)

第1話は、こちらから、どうぞ。 前話(第3話)は、こちらから、どうぞ。 * * * Time Co…

deko
11か月前
49