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事実のみを連ねた文字列があれば 夜の帳に閉じ込めよう 林檎の梢で 梟が金のまなこを回転させ…
変わらないものなど 何もない それは昨日の あなたの ねごと。 永遠に続くものなど まぼ…
花は あなたのうちに ある 花は わたしのむねに ある あなたと わたしの つぼみは ふ…
ある ところに 1本の小さな 若い木が緑の芽を 吹かせ陽の光を浴びて 少しずつ空をめざして伸…
朝ごはんのみそ汁がおいしかったとか。 庭のすみでクロッカスの芽が出たとか。 ロールパンみた…
校門の前の坂道 息をはずませて のぼった 春の光にあたためられた アスファルトに ゆらゆら…
朝の白い光がめざめる 花曇りの日曜 雲は流れる 時のはざまへと ぼくは きみで きみは ぼくで そんなふうに 世界はつながっていると 信じていたよ それが きみを泣かせていたんだね アルペジオで涙の雨が降る きみは きみで ぼくは ぼくだ そんな 簡単なことに気づかなかった あの日 花屋の前の交差点で さよならしたね * * * * * サイフォンで淹れたコーヒーも 醒めてしまえば 泡沫(うたかた)の 苦い夢のかけら きみは 右に ぼくは 左に あんな日
君は 春風みたいな人だったね いつも くすくす微笑んで そこに いるんだ 君は 陽だまりの…
港の突堤を猫が夕陽にむかってぶらつく その背は太陽の残照をあびて黄金に輝いている 朱鴇色…
届く宛てのない手紙をしたためる。 薄曇りの空の下、雲の切れ間から 一条の白い光が降りて来…
時のはざまに置き忘れてきた ターコイズブルーの シーグラスのかけら 瑠璃色の海のわすれもの …
白い月の光が 擦りガラスに 模様を描く 今宵は 十六夜の月 シロツメクサの花冠は どこに置き…
前略ごめんください そもじ様にはお変わりなく 軒の氷柱も東風が解かし 拙宅の小庭の白梅の…
飛びたてないのなら、 低くしゃがみ込めばいい。 そうすれば 足もとで芽をだしている タンポポに気づくはず。 転んだのならば 大地を抱きしめればいい。 そうすれば 風になびく名もない草が 強く暖かなことに気づくはず。 走れないのならば 寝転がればいい。 そうすれば 空のはるか向こうに 宇宙があることに気づくはず。 見失ったのなったのならば 立ち止まればいい。 そうすれば 樹々の枝でうたう 雲雀のさえずりに気づくはず。 まっすぐな道よりも ワインディングロードを。 平らな