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詩と暮らす 朝露に硝子の首飾りをかける蜘蛛の巣は 籬の茂みで、東雲のうすくめざめる時を待つ…
変わらないものなど 何もない それは昨日の あなたの ねごと。 永遠に続くものなど まぼ…
花は あなたのうちに ある 花は わたしのむねに ある あなたと わたしの つぼみは ふ…
ある ところに 1本の小さな 若い木が緑の芽を 吹かせ陽の光を浴びて 少しずつ空をめざして伸…
君は 春風みたいな人だったね いつも くすくす微笑んで そこに いるんだ 君は 陽だまりの…
港の突堤を猫が夕陽にむかってぶらつく その背は太陽の残照をあびて黄金に輝いている 朱鴇色…
届く宛てのない手紙をしたためる。 薄曇りの空の下、雲の切れ間から 一条の白い光が降りて来る。 ことばに翼を与えることができたなら 忘れてきた想いに返事ができるだろうか。 白鳥は還るべき 大陸へ羽ばたき 大地に穴を穿ちて 生命がめざめる春 置き去りにしたことばに 青い息吹を乗せて あなたへ
時のはざまに置き忘れてきた ターコイズブルーの シーグラスのかけら 瑠璃色の海のわすれもの …
白い月の光が 擦りガラスに 模様を描く 今宵は 十六夜の月 シロツメクサの花冠は どこに置き…
前略ごめんください そもじ様にはお変わりなく 軒の氷柱も東風が解かし 拙宅の小庭の白梅の…
飛びたてないのなら、 低くしゃがみ込めばいい。 そうすれば 足もとで芽をだしている タンポポ…
誰もいない 冬の浜辺に たどりついた 小瓶 ひとつ 波がもてあそぶ ラベルには 失われた 異国…
ことこと コトコト 煮物は 煮詰めるほど おいしくなる うまみが増して 味がしみて 時間が お…
今日は朝から 洗濯日和 じゃぶじゃぶ ジャブジャブ セーターも洗っちゃえ 古くなった思い出も じゃぶじゃぶ ジャブジャブ 昨日のけんかも じゃぶじゃぶ ジャブジャブ 胸をざわめかす 不安や心配事も じゃぶじゃぶ ジャブジャブ ぱんぱんと 伸ばして たたいて お日さまに 干しましょう ほら、 みんな 風にゆられて 嫌なことも きれいさっぱり