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新しい日常の話

note、お久しぶりです。
私は、3月末に東広島市の北にある豊栄町にお引越ししました。これまでの実家生活と違って甘えることができないのでなんだか急に忙しく、でもずっとお母さんごっこをしているような楽しみの感覚であっという間に1か月半が過ぎました。

全くと言っていいほど文章を書いたり絵を描いたりする時間を取らなかったのですが、今日の授業がオンデマンドになって余裕ができたので(珍しくギリギリにならずに課題も提出できたし)、少し最近の話を保存しておこうと思っています。

きっかけ

豊栄町に住むきっかけになったのは、去年の10月末に単発のアルバイトで牧場に行ったことでした。友達の紹介で、豊栄のトムミルクファームでイベントのお手伝いをしたのです。トムミルクファームの社長さんは私が所属しているまちづくり団体(まほラボ)のことを知っていて、初対面の私に「地域に興味があるんだったらこの辺に住める場所はいくらでもあるけん、見せてあげるよ。」と言って、バイト終わりにそのまま近所の空き家をいくつか見せてくれました。

↑その日一緒にアルバイトした友達がトラクターに乗っているところです。

これは大変衝撃的なことでした。初めて会った人がフレンドリーに家を紹介してくれるなんてめったにあることじゃないですからね。特に、まほラボの活動では内部から始まったイベントや団体そのものの運営に携わることが多かったので、まちのひととつながる感覚を初めて覚えたような気がして嬉しかったです。

私はその時すぐに豊栄に住もうと考えたわけではなかったのですが、この感覚を伝えたくて、トムミルクファームのことをよく知っている友達に話しました。
「すっごいね!私がまほラボの人だってわかっただけで、初対面なのに家まで紹介してくれたよ!!!」と。
面白いのはこの反応で、
「え!!住んだらおもろいじゃん!」
と話が盛り上がったことです。
何が何につながるか、分からないものですが、ここから住む準備が始まりました。

私はかなりいろいろな偶然に身を任せて、楽しそうな方向に進んできたので、今回の引っ越しにもこれといった大きな目的があったわけではありません。でもなんかいいなと思うからたぶんいいのでしょう。

↑21歳の誕生日に同居人さんが作ってくれたスイーツです。

こうして始まった豊栄生活。暮らして一か月の気付きをまとめてみようと思います。

暮らしの気付き

・私は豆がすごく好きです

→引っ越しをして一週間くらいたったころ、冷蔵庫の中を見ると、味噌汁用の豆腐とみそ、それから納豆、ひじきの煮物にいれるための煮豆、揚げ出し豆腐用の厚揚げが入っていました。自炊をして初めて知ったのですがどうやら豆は自分の大好物らしいです。この歳になっても、私の知らない私がいるのは面白いと思いました。

・Wi-Fiは必要でした

→5月に入るまで、Wi-Fiが家にない生活を送っていましたが、これはなかなかに困難な状況でした。家にいる間、オンラインの宿題の提出が出来ないため、深夜のファミレスで充電器を使わせてもらいながらギリギリの戦いをしたりしました。実家にいる間には絶対に経験しなかったことで、なんかちょっと大学生ぽくて楽しかったです。でもやっぱりWi-Fi環境が快適です。(こうしてnoteを描くハードルもやっと下がったのです。)

・時間の使い方をかなり考えています

→生活にとても時間がかかります。料理は楽しいけれど、時間もお金もかかるため、最近はうどんを湯がいて食べる頻度が高くなってきました。通学も片道50分かかるため、1タームは1コマに遅刻することが2回ありました(やれやれ)。さっさとオンライン授業になってしまえ~というのが今の本音ですが、やはりなかなか大変な選択を取ったものだなあと思っています。後はバイトです。わたしは今のところ、親からの仕送りなしで生きていこうとしているので、4つのバイトを掛け持ちして、他の予定が組めないくらいにしてしまいました。これはかなり大きな失敗で、気持ち的な余裕がほぼゼロになる期間がありました。今は少し様子を見ながら、2タームの授業が始まるタイミングでちゃんと見直そうと思っています。

・たくさん寝ます

→当たり前なのですが、これまで何もしてこなかった分、全部を一気に自分の手でやることになって、できないことがたくさんあります。それに加えて予定のダブルブッキングをしてしまったり、本当にやりたいことが後回しになってしまったり、課題がないがしろにされていたり、これまでできていたことができなくなっていて辛くなります。でも大抵のことは、寝て起きて冷静な頭で対処する方が良さそうなので、いろいろ考えることを諦めて寝ることが多いです。眠たいのに運転をするのも危ないですからね。寝ましょう。
慣れればうまくやれることも増えてきます。ただ、洗剤と間違えて柔軟剤を買って帰った日に腕時計を洗濯してしまったときにはへこみましたね(笑)

・植物が育ちます

→これはなかなか楽しいものです。植えた種が芽になって見えるのは可愛いです。今はサクランボと鷹の爪、それからトウモロコシの芽があります。忙しくて水やりをしなかった日もあります。私は植えておいて可哀そうなことをしたなと反省をしますが、それでも家に帰って生きていてくれると嬉しくなります。周囲には野生動物も多いのでちゃんと収穫ができるのか分からないのですが、楽しみになっています。

↑うちの可愛いさくらんぼです。

・星がきれいです

→アルバイトを終えて家に帰ると12時前になっていることがあります。ひゃ~、疲れた~…と車を降りたときにただひたすら星に癒されるような場所です。
豊栄の商工会のお兄さんは彼女ができる度に車で豊栄に連れてきては、「ほら、上を見てごらん」といって落としてきたそうです。(笑)
星だけじゃなくて板鍋山の雲海も見られるとすごくきれいだそうで、私も夏に見に行ってみようと思っています。

・人をたくさん招くことができます

広いし布団も食器もたくさんあるので、一気に数人に泊りに来てもらえることが楽しいです。みんな口々に「実家みたい」というので、今のところ、個人的にはこのおうちに「ジッカ」という名前を付けたいと思っています。(どう思いますか?(笑))
来た人とくつろいで一緒にご飯を作って食べて、飲んで、寝て、朝ぼんやりできます。縁側のバーベキューは家の中がちょっと煙たくなりますが、よいです。
ゴールデンウィークには中学の同級生が泊りましたが、かっこつけて話せなかった「あの頃」を明かしていくようないい時間ができて私はこういう場所があるのはいいなと思っているところです。

・ルーかカレー粉を入れればカレーができます

→当たり前ですね。私は単なる憧れでスパイスを使って、好きなにおいを足しながらカレーぽい料理を作ることがたびたびあります。図書館でカレーの本を借りてきたりもします。学校の図書館には、そういった私にとって楽しい暮らしの辞典が少ないので、市立の方へ行きます。あれもこれもと目移りしながら5冊だけ選んで借りて帰るのは楽しいです。だいたい半分くらいしか読みません。カレーの本は手元に置いておきたいのですが、そろそろ、もしかしたら期限が過ぎている頃なので、返しに行かなくちゃと思っているところです。

↑唯一レシピ通りの配合で作ったスパイスカレーです。

・私が何になろうとしているのか誰もわかりません

→就職活動が始まる時期に、豊栄にやってきたのはなぜでしょうか。実家はもっと大学の近くにあるのに。(笑)自分が一体どこを目指しているのか、まだ分かっていないし、母も「ひかるはどこを目指しているのかねぇ」と笑っていました。よく話を聞いてくれる彼氏にもおそらくその辺は謎だろうと思います。就活支援団体のメンターさんと面談をさせてもらうことがあったのですが、ひたすら「あれも分からない、これも分からない」と分からないことを言葉にする時間になってちょっと心地よかったです。自分の人生設計を考える新たなターニングポイントを上手にわたっていきたいなと思いつつ、大学に入ってからだいぶ変わってきた自分の中身をそろそろ認めてあげないとな、と思っているところです。

さて、ながながと書きました。私はリサイクルプラのごみ捨てを今日もまた逃してしまいました。そろそろ早寝早起きしなくちゃなと思います。豊栄暮らしはまだまだこれからが楽しくなりそうです。良ければ遊びにおいでください〜。

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