今年度の端末の使い方

三学期が始まった途端、コロナとインフルエンザの子どもたちがドッと増え出した。聞けば、冬休み中にも家族全滅でしたという話も。

今年度は2年生。リモート授業はなかなか難しい。受け手よりも、教室にいる子たちにむやみに反応してしまう子が多く、授業にならない。
というわけで、昨年度はこの時期毎日のようにGoogle Meetで欠席児童とつながっていたわたしだが、今年はストリームで連絡帳や板書をあげたり、メッセージを送ったりすることに留まっている。

もちろん授業中には端末をよく使う。子どもたちも手慣れたもので、ローマ字タイピングをできるようになった子もボチボチいる。
1学期には、スライドやジャムボード、viscuit、描画キャンバスをよく使った。
図工の下絵を描くのに描画キャンバスを使うことで、試すことを覚えた。失敗を恐れずにやることができた。そのおかげでじゅうぶんに作品のイメージを広げることができた。その下絵を見ながら画用紙に絵を描くと、下絵のイメージに近づけようと、技法をいろいろためしてみる子も出てきた。
画用紙にいきなり描いていい作品を作る子もいれば、デジタルで構想を練ってからの方がいい作品を作る子もいた。いろんな選択肢があることがよかったのだと思う。

2学期にはSpringin’ を使ってみた。2年生だし、こういうことが得意な子はいいけど、苦手な子はどうしていいかわからないだろうと、まずはコマを作って回すという単純なものからやってみた。
コマ作りが簡単だったからなのか、何の文字もないアイコンだけというのがよかったのか、全員が夢中になっていろんなことをやり始めた。
新しい動きを見つけては友だちに教え、できた作品を見せ合い、楽しんでいた。
休み時間もやりたいというくらいハマっている子たちもいて、次にコロコロゲームを作る頃には、わたしの知らないことをたくさん知っている子が何人もいて、ほぼ子どもたち同士で進めていた。
また、このSpringin’ を国語でも使った。
「ビーバーの大工事」を学習した後に、どうぶつのひみつ図鑑を作った。普段勉強にほとんど集中できない子が、自分の大好きなヘラクレスオオカブトのことをこれでまとめた。発表もうまくできたことがこの子の自信につながったように感じた。

途中からCanvaも使い出した。
国語の「たからものをしょうかいしよう」で、自宅にChromebookを持ち帰らせ、自分の宝物を撮影し、それをまとめる。
ちょっと教えただけで子どもはためらわずどんどんいろんな機能を使う。
三学期の係活動のポスターも。
わたしの方が使えてないな。

やっぱりデジタルネイティブ世代の彼らにはかなわない。
だからこそ教えるべきことは教えないと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?