勉強が苦手な中一男子が集中できる意外な方法
勉強が苦手な凸凹のある息子
(当時中学1年生)の話です。
その日は溜まっていた夏休みの宿題を
一気にやろうとしていました。
珍しく気合の入っている彼でしたが、
課題を広げるより前に
いつも肌身離さず持っているiPadを操作し、
音楽を大音量で流し始めたのです。
え。。。どうして?
意味が分からない・・・
そんなにうるさくしたら
集中できるはずがない。
私はそう思いました。
夏休みの宿題をギリギリまで
残しているという怒りもあり、
「音楽を止めなさい!」
「iPadから離れて勉強しなさい!」
と、注意したくなりました。
ですが、思春期男子を注意すると
ろくなことがないことは経験済み。
「じゃあもうやらない!」
とへそを曲げる可能性もある。
その時は怒りたい気持ちを
グッとこらえました。
そして引きつった笑顔で
彼に聞いてみたのです。
「ねぇねぇ。
音楽を流しながら集中できるんだ~?」
すると息子からは
意外な答えが返ってきます。
「うん。
その方が他の音が気にならなくなる
音楽って何が流れるか決まってるから」
彼曰く、
・家族の咳払い
・近所の人が車のドアを閉める音
・飼い犬のララちゃんのイビキ
・お兄ちゃんがゲームをする音
『ふいに出る音』で
自分は集中力が途切れてしまう。
だからその音が聞こえないように
大音量で音楽を流していたそうです。
確かに大音量で音楽を流せば
『ふいに聞こえる音』が
聞こえなくなる。
なるほど~
そういうことだったのか!
彼は彼なりに自分が集中できる環境を
整えようとしていたのです。
私が開発した
【子どもの発達と環境】講座では
親が怒りたくなるような
子どもの行動を
『何か理由があるとしたら?』
という目で見ることを伝えています。
子どもの行動の意味に気づくことで
子どもへの注意や誤対応が減ります。
『子どもの行動には意味がある』
『親と子で好む環境は違う』
この視点で
我が子を見るようになってから
私は息子達に注意することが減りました。
ただ、部屋中に響き渡る
大音量の音楽はさすがにキツイ
息子にイヤホンを
してもらうことで解決しました。
親が我慢しすぎないことも大切。
【子どもの発達と環境】講座では
家の中の空間や
親のメンタルを整え、
子どもとのコミュニケーションを
円滑にする方法を伝えています。
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