電気自動車は普及するのか?①

2023年、私が知る限り、過去最大の電気自動車ブームが起こった。

ここで、ブームと書いたのは、

まだまだ、本流にはなりえないと思っているから。

車の歴史を考えると、最初は電気自動車からだったが、のちにガソリン自動車が出てきて、技術が進歩するとともに電気自動車は消えていった。

(詳しくは下記参照)
電気自動車の歴史 [電気自動車・EV] All About


その歴史を決めたのは結局、燃料のエネルギー密度です。

電池の技術は進歩して、今の電気自動車はリチウムイオン電池が使われるようになりましたが、ガソリンのエネルギー密度にはまだまだ及びません。

これまで何度も電気自動車が話題になったことがありましたが、その歴史を簡単に整理してみます。

◆2000年~日産ハイパーミニ
バッテリー:リチウムイオン電池(ソニー)
1997年の東京モーターショーでお披露目され、2000(平成12)年2月に生産型が発売されたハイパーミニは、全長2.7m 以下、最小回転半径3.9m の非常にコンパクトな2人乗り電気自動車(EV)シティコミューター

◆2002年~ ちょろQモーターズ
京都で観光地を回るためにレンタカーがあった。乗りに行きたかったが、行けなかった。これは原付扱いでほしかったけどオープンカーだったので、買うのをあきらめた記憶がある。

バッテリー:密閉型鉛電池(12V/42A)×6個


◆2007年~  ジラソーレ
バッテリー:リチウムイオン電池(サンダースカイ/中国電池メーカー)
イタリアの都市部で活躍するカワイイ電気自動車「ジラソーレ」が遂に日本デビュー! 最新リチウムイオン電池を搭載した日本専用車。
中国のサンダースカイという電池メーカーのリチウムイオン電池を使っていた。
当時、東京出張のついでに試乗に行ったのが懐かしい。ほしかったけど、高いので買えず。

◆2008年~ テスラロードスター 
バッテリー:リチウムイオン電池(三洋電機/18650)
テスラ社は、2003年にマーティン・エバーハートとマーク・ターペニングによって創業された電気自動車 (EV) 開発企業。
パソコン用リチウムイオン電池(18650)を組み合わせた電池を使った電気自動車。イーロンマスクは2004年2月のシリーズAラウンドの出資を主導し、650万ドルを出資して大株主となり、会長としてテスラの取締役会に参加した。
パソコン用途で価格がかなり下がっている18650を使ったのが賢かったと思います。当時のパソコン用電池は、エネルギー密度重視で、フル充放電をすると500サイクル程度で容量が70%まで劣化していましたが、電気自動車の使い方ではフル充放電はされず、そのような使われ方ではサイクル特性が向上するところに気づいたところが手柄だったと思っています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC

◆2009年~  i-MIEV
量産型BEVとして販売された。当時、法人の営業車として街でちらほら見かけた。
バッテリー:リチウムイオン電池(リチウムエナジー ジャパン)

(おまけ)電気自動車の電池を家で使う提案
インテリジェントパワーコンディショナ
V2Hの試作としては早かったのではないか、と思います。
中を読むと、政府目標が引用されています。
「電気自動車およびプラグ インハイブリッド車の政府の普及 目標は2020年には全自動車の15〜 20%,2030 年には 20〜30% とされ ています」

実際は、2020年ではハイブリッド自動車はかなり普及しましたが、プラグインハイブリッド、電気自動車は、目標には届きませんでしたね。

◆2010年~ 日産リーフ
世界的に販売された。当時、電池の情報を取得しており、日産にはかなりの電池の耐久性情報などが集まっていると思われる。
カルロスゴーンが電気自動車を強く推進しており、海外にもリチウムイオン電池工場を作るような話をしていた。

バッテリー:リチウムイオン電池(AESC)
スピネルマンガンを正極に使ったラミネートタイプのリチウムイオン電池。


最近の電気自動車もリチウムイオン電池です。リチウムイオン電池のコストが下がったので大量のリチウムイオンを乗せて走行距離を稼いでいます。

距離は稼げますが、長距離乗らない時は重い荷物(使わない電池)を乗せて走ることになります。
また、資源的に見ても、資源効率が悪いので、電池技術から考えると、リチウムイオン電池の間は普及車としてはPHEVどまり、だと思っています。

電池交換式になれば別の展開もあるかもしれません。

ということで私は下記の取り組みに注目しています。

電池交換式の電気自動車についても過去から出ては消えしていますのでなかなかむつかしいんだと思いますがやり方があるような気がしています。

今日はここまでにしてまた続きを書きます。

長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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