岡村靖幸という衝撃 その1

岡村靖幸を知って、ライブに行くようになって随分経ちました。Twitterでは幾度となく呟いてきた、岡村ちゃんとの出会いから初ライブ(ファンの間ではDATEと呼ばれています)、そしてファンになるまでの道のりをそろそろ一つか二つくらいの記事にまとめたいと思い、何年かぶりに仕事以外でパソコンと向き合っているところです。完全なる自分語りですがお付き合い頂けますと幸いです。


はじまりはビバナミダ

なんか面白いアニメない? そんなことを呟いたところ、悪友より『スペース⭐︎ダンディ』をすすめられた。知っている人は知っていると思うけど、スペースダンディとは、宇宙のダンディである。

「 OPが絶対好みだと思うから、OPだけでも聴いた方が良い」

アニメが見たい、そんなこと言っていた割にに仕事に疲れてアニメ見る体力なんかなかった私はひとまず、OP曲だけでもと、ビバナミダを聴くことにした。(ちなみにダンディは途中までしか見てません。でも面白いアニメです。)

結論から言おう。イントロの時点でもうド好みだった。さすが義務教育からずっと一緒だっただけあって、わたしの好み把握しすぎ。なんなのお前怖すぎ。そんなこと思いながら、youtubeで岡村靖幸の他の楽曲を聴いて回りながら、ウィキペディアで岡村靖幸という人の概要をなんとなく知る。和製プリンス… うん、よくわかる… ファンから変態って呼ばれている… どういうことだ……  なるほど、岡村靖幸という人はどうやら、なかなかにヘビーな経歴の持ち主のようだった。 それでも、なにより曲がとても良かったし、メガネでスーツでイケオジだし、学生時代大好きだったスガ シカオも岡村ちゃんのファンだと聞けば、これはもう好きになるしかなかった。

真夜中の岡村靖幸

ある日のこと。真夜中の自室に突然聞き慣れた低く色のある声と、ビバナミダのイントロが響いた。どうやら寝落ちをしていたようだった。携帯のアラームかと思ったがどうも音源が違う。暗がりの中、テレビからピンクやらブルーやらの光がガチャガチャと漏れている。でもなぜテレビからビバナミダが…? 寝惚け眼を更に細めテレビを眺める。

…岡村ちゃんだ、岡村ちゃんがテレビに出て歌って踊っている!

瞬間、私はベッドサイドに置いたメガネを取り出し、ベッドから文字通り飛び起きた。そしてベッドの上で正座してテレビに食い入るように見た。岡村靖幸がテレビに出て歌って踊ってる…ビバナミダPVの、アニメの岡村ちゃんもめっちゃヌルヌル動いてたけど、3次元岡村ちゃんはもっとヌルヌル動いてた。岡村靖幸というのは、3次元でも(株)ボンズが制作しているのか?

とにかく、この最新型らしい、踊り歌う岡村靖幸は衝撃だった。めっちゃかっこいいじゃん? 夢でも見ているかのようだった。何が起こっているのかよく分からなく、しばし放心状態ののち、その日は眠った。次の日、Twitter見たらきちんとテレビに岡村ちゃんが出ていること呟いている自身のツイートが残っていたので、夜中のあれは現実だったのだと知らされた。

ちなみに、この番組が久保みねヒャダこじらせナイト(しかもあの、岡村ちゃんがやってきた!SPだった)と知るのは、もう少し後のことである。


宇多田ヒカルのうた 13組の音楽家による13の解釈について

吉井和哉がカバーしてるやつだけダウンロードしようと思ってたのに、【岡村靖幸】の4文字見つけてしまったが最後。おそるおそる視聴したら岡村ちゃんがめちゃくちゃカッコよかったので結局アルバム丸ごと落とした(関係ないけど、店頭まで行かなくても視聴できるなんて良い時代になりましたよね)(でもHMVで視聴して新しい音楽開拓したりするのも楽しかったです)。 改めて、歌上手いんだなあって思った。結構ヘビロテした。

それから約1年後。祖父の3回忌。実家から母の実家までは高速道路をぶっ飛ばしてだいたい3〜4時間くらい。ちょっとしたドライブである。その帰りにこの件のアルバムを車で流した。

「声が良い…」

それが母の、岡村靖幸に対しての最初の感想。

調子に乗った私は、母にここぞとばかりに助手席で延々と岡村靖幸をプレゼンした。案外ひとの話を聞かない母に、名前だけでも覚えてもらおうと、岡村靖幸の名前を何度も連呼した。それが次の春にとんでもないことを引き起こすなど、この時はツユほども思っていなかった。

(その2に続きます)


久しぶりに始める創作活動費用に充てさせていただきたいと思います。