詩集わからない。

有名な詩人の詩集を読んでみようと思い、誰でも聞いたことがあるような偉人の詩集を一冊用意した。

なぜ読もうと思ったか、特に大きな理由があるわけではない。というか、理由がない。ただの思い付きです。

用意した詩集には短い詩がたくさん収録されていた。ページをめくり一番最初の詩を読んでみる。

何も入ってこない。

言葉の使い方、つなげ方、何もかもが独特すぎて全く入ってこない。おそらくいいことは言っている、しかし何も理解できない、というような状況だ。

太陽、風、昨日。それくらいしか理解できる単語がない。自分の理解力が低いとは思わない。なぜなら現代文は得意だったから。おそらく、誰もが同じような感想を抱くと思う。メッセージを読み取る前に、言葉の意味が全く入ってこない。

なぜこんなことが起こるのか。

おそらく偉人、それも詩集が現代に残るような偉人たちは、人の何倍も一つ一つの小さな事柄や言葉にこだわり、それを自分の言葉で表現してきたのだろう。我々と偉人たちとでは言葉のとらえ方が違うのだと思う。

偉人たちの詩は、大学で背景から、一から学んでようやく理解できるものだと思う。詩集という形で出版しても、自分みたいな気持ちで購入した人には全く理解できない。偉人の詩は大学、日本の教育に任せればいい。

満員電車に毎日乗っているサラリーマン、三浪以上している受験生、ふられたてほやほやの思春期学生、そんな人々の詩のほうがきっとわかりやすく、力強い言葉で書かれていると思う。そういう人が書いた詩のほうが、今の自分にはためになる気がする。





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