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反芻思考

失敗した記憶や嫌な記憶がうわっと戻ってくることがある。このような事象を検索すると「反芻思考」というワードが出てくる。何回か反芻している記憶を成仏させたくてカタカタ。

1つ目。
当時、ある交流会で同年代で会社を立ち上げて精力的に人脈を広げていた人と出会い、しばらくして、食事の席を設けてもらった。その席には、その人の友人だという保険の営業さんもいた。その席で、わたしは「✕✕業であっても〇〇業でもある程度のレベルまではいけると思う、ある程度の上に行きたい」というような発言をした。その直後、その人は不機嫌になった、という記憶。

こう書き起こしてみると記憶はもう曖昧。
なにが嫌だったのか、なぜマイナスな記憶になっているのか整理していく。
・そもそも淡い恋愛感情のような期待があったのかもしれない。
・保険営業の友達をつれてこられてショックだった。
 ※実際そのあと営業かけられた。
・自分の言葉のあと相手が不愉快そうな態度をとった。

これくらいだろうか。1つ目は書いててなにか抵抗があるな。
3つ目が、強い。自分の言葉が自分の想定していない形で相手を不愉快にさせた(かもしれない)。〇〇業は相手方の業種だったので舐めた発言に聞こえたのかなと帰り道、「言い方間違った」とぐるぐる考えていた記憶が蘇る。これは相手の表情や雰囲気で当時の自分が作り上げた理由であり、本当はただ私という人間が好まれなかっただけで発言自体は関係ないのかもしれない。なんであっても相手方はもう私のことを覚えていないだろう。その後コンタクトもとっていない。

2つ目。また数年前の出来事
ある研修で一緒だった10歳くらい年下の子が、私と同世代のアイドルグループのあるメンバの大ファンだという話を聞いたときに「えー-そうなの!どこがいいの」と言ってしまった。年下の子の表情は一気に曇り、当時その子とそのお友達と距離ができた。好きなもの否定されたらむかつくよね。そしてそのアイドルを見ると今でもその子の表情を思い出す。ごめんね、本当に嫌な奴だと悲しくなる。でもその年下の子の名前ももう憶えていない。きっとその年下の子は私のことすら覚えていな気がする。そしてそのアイドルの魅力は未だにわからなかったりする。

要は自己評価と他者評価の乖離や相手との距離感に気づかずコミュニケーションをとって失敗をしたという記憶がわたしのなかでネガティブな記憶となり反芻されているのかしら。良い関係を築きたかったという後悔があったのかもしれないと今ふと思う。

ネットで少しググってみると反芻思考や、ネガティブ思考についてもする/しないに個人差があり、雑に性質や性格であるのだろうと認識している。
あまりに反芻思考が強い人は鬱傾向にあるという記事も多く、抜け出すためには~みたいな記事も多い。
「しまった、あの時の言葉はこうすればよかった」と思うこと自体は意味があるとも思う。思うが、口をついて出る言葉のコントロールが身につかなければ意味をなさないし、そもそもコントロールができる人は反芻思考にならない性質なのではと思ったり。そして口をついて出た言葉は戻らない。

悪気なく口を出る言葉が失礼だったなとか不愉快にさせたかなと気になり、反芻することがままある。夫相手にもある。
夫相手には、「もし嫌な気持ちにさせたら言ってくれる。気にしているのは無駄」という信頼があるためぐじゅぐじゅにならずに済んでいる。

ここまでで今後、自分でできることは以下だろうか。
・口をついて出る言葉コミュニティルできなくなる条件を自覚する。
 (油断している、緊張している、疲れている)
・コントロールしなくても良い安心のできるコミュニティに身をおく。
・そもそも思っているほど相手は自分の言葉を
 まじめに受け取っていないため気にする必要がないと考える。

また反芻するときは、決まって時間があるときだ。
少し疲れて休んでいるようなときにそれはやってくる。
反芻自体を起こさない極端な方法は以下。うーん。
・暇にしない。
・疲れないように働いて生きる。

そもそも物怖じせずものを言える自分を誇るという選択もある。
「言ってやった!」と誇らしげにしている人もいる。羨ましい。けどなりたいかといわれると少し躊躇する。いやなりたくはない。
「はっきり言う人は気持ちがよい」という評価もある。結局、からりとしている人にはなにを言われても嫌なところに刺さらなかったりする。自分自身は誰かにこれを言われて嫌だったという記憶があまりない。言わせていないのかもしれないという不安も過る。自分ができない配慮をできる人しか周りにいないのかもしれない。うーん。

反芻思考を成仏させたいというスタートから、自分がどうありたいか、どう人と接していきたいかの迷子になっているんだなというところまで辿りついたので、ここまでにしようかな。
今は人と少し距離をとって過ごしているので長期課題にする。

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