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子育てをマネジメント視点で考える

うちの長男4歳。私は現在、第2子出産で育休中。毎日じっくり子どもの相手をしていて、最近思うことがある。

「あぁ、子育てって、会社でのマネジメントとほんとよく似てるなぁ。」

これに気づいてから、言うことを聞かないやんちゃボーイ!な我が子を目の前にしても、一呼吸おいて、考えてから接することができるようになった。手探りで苦しんでいた毎日から、一歩進めたような気がする。

そしてそれと同時に、仕事を休んで感じていた「自分の成長に対する停滞感」から少し脱することができた。マネジメント能力を鍛えられてるかも?と感じる毎日は成長感があり、気持ちを明るくしてくれた。

そんな私の発見を、少し紹介してみたいと思う。


1)予め十分な情報を伝えたか?を意識する

会社で仕事をするとき、以下をチームで共有するのは大事だろう。

・何をやってほしいのか
・何のためにこれをやるのか?
・いつまでにやるのか?それはなぜか?
・今どれくらいの進捗なのか?(今のままだと遅れそうか?)

伝えられる側としても、これがないとイマイチ上手く動けない。イメージしやすいのではないだろうか。実はこれ、子どもでも一緒だ。

・「寝る前に歯磨きしようね」(何を)
・「歯磨きしないと虫歯になってお口が痛い痛いになるよ」(なぜ)
・「時計の長い針が12になったら寝るからね。長い針が9になるまでに歯磨き終わらせてね」(いつまで、それはなぜか)
・(針が7になったら)「長い針が7だよ。そろそろ歯磨きしないと間に合わないよ」(進捗)

時間がコンパクトになっただけで、仕事と同じなのがお分かりいただけただろうか。ちなみに以前の私はこれが十分にできていなかった。

「そろそろ歯磨きしてね〜」からの、数分後突然の「もう!まだ歯磨きしてないの!もうすぐ寝る時間!早く歯磨きして!!」。

子どもからすると、「歯磨きしろとは言われたけれど、後でやろうと思ってたら、突然ママに怒られた」状態だったろう。
それが「寝る時間が迫ってるから早くやらなきゃいけなかったんだな」を学べる状態に進化したと思っている。

(ちなみに、「歯磨きなんて毎日やることだから言わなくてもわかってほしい」はこの際飲み込んでいるw)

うちの子はこれで、大きく機嫌を損ねる頻度がかなり減り、こちらの許容範囲内で行動してくれることが増えた。また、予測能力や理由を考える力が上がってきたように感じている。


2)間違っていても一言目で否定・訂正しない

会社で「この解決策はいける!」と思って上司に提案してみたら、一言目から「違う!考え直せ!」と言われた...。しょんぼりする体験だ。

だから仕事では、(特に自分がリーダーの立場なら)何か提案されたら一言目は肯定するように啓蒙する本も多い。

この教えは子どもも一緒だ。今度はお片付け中の我が家の例にしてみよう。

我が子:「ママ!あのね、いいこと思いついた!おもちゃさ、しまわずにおふとんかけとけばいいんじゃない?見えないよ、キレイだよ!」

以前の私のダメ例の返事:「よくないよ!それ片付けじゃない。ちゃんと箱にしまって!」

今の私の返事:「あーなるほど、面白い発想だね(肯定)。でも片付けてほしいのは、見えないようにするためだけじゃないんだ。床に置いたままにしてるとおもちゃ踏んじゃうかもしれない。痛いでしょ?壊れちゃうかもしれないし。それに、いつもの場所に片付けてないと無くしちゃうかもしれないよ。だからちゃんと箱にしまってね。」

一言目で否定・訂正しないでおこうと思うだけで、どうやって作業完了に誘導するかを考えないといけなくなる。だから自然と理由を説明するようになったり、言い方がマイルドになったりする。

子どもも否定されない分機嫌を損ねないし、親として教えられることも増えるしで、いいことづくめだなと思っている。


3)無意識に偉そうになってないかを考える

会社だと上司は自分より立場が上。でもだからといって、「自分がすべて正しい」という態度で、偉そうに命令口調で「こうしろ!」と指示されたら嫌な気持ちがするもの。子どもも同じ。

親の方が知能も発達しているし、経験も積んでいるし、正しいことも知っている。でも、人としては対当であっていいのではと思う。

「ママが言っていることが正しいんだから、ママの言う通りにしなさい!」

とまぁ、ここまで明確に言うことはなくてもw、こちらが正しいという意識のもとに、子どもを思い通りに行動させようとする場面はよくあるだろう。

人に物を投げないとかの、明らかに正しいことを教えるにしても、言い方、態度など、上から目線の偉そうな態度になっていないかは注意している。


4)興味に合ったものを提案するとドンドン伸びる

これは会社に例えなくても、イメージしやすいのではないだろうか。面白そうと思うものをやる時は、誰だってワクワクするし、集中してどんどん進められる。

ただ、興味にある程度合わせた仕事のあり方を実現するために会社では、定期的に面談を実施し、ヒアリングしたり、すり合わせをしたりする。
また、興味がなくてもやるべきことは、意義を説明したり、興味が沸くように誘導したりする場合も多いだろう。

では、家庭では子どもに対して、興味の吸い上げと、それに合わせた適切な提案ができているのかというと、ちょっと「うーん」となりそうな気がしている。

子どもの場合はヒアリングしようにも上手く話せなかったりするので、日頃から行動をよく観察することが大切だ。

「あ、なんか今日は料理するの見てるな」「ぬりえは3分で終わるけど、折り紙は10分もつな」とかそんなレベルで。

プラスして、「こういうのあるんだけど、やってみたい?」と適宜聞いて興味がどこにあるのかを確認するようにしている。

我が家ではこれで、新しい一歩進んだ遊びができるようになったり、家事を手伝ってくれるようになった。


5)自分の表情がどうなっているかを意識する

会社で、いつも機嫌が悪くて仏頂面なリーダーがいるチームにいるのは、正直しんどい。大事なことも話しかけづらく、成果も上がりにくい。また、たとえ自分は機嫌が悪くなくても、そんな中でニコニコしているものやりづらい。

一方で、常に笑顔とまではいかなくても、たまに笑い声をあげるくらいのリーダーなら、一緒にいて楽しく、相談もしやすく、ストレスなく作業もスムーズに進む。

笑顔も、仏頂面も、伝播する。
これは子ども、というか家庭でも同じだと思う。

正直、子育て家庭の親は忙しい。やることがいっぱいあるのに、なかなか進まない。時間がない。そして、やることがすぐに増える。

そうこうしていると、気づかぬうちに仏頂面になっていたりする。これじゃあ良くないチームになっていく。

自分がどんな顔をしているかは、思った以上にわからないものだ。特に家の中では。

育児や家庭が辛くならない程度に、たまにでもいい。ちょっと鏡を見てみたり、いただきますは笑顔で言うと決めてみたり。

そんな風に、できる範囲で気をつけてみるようにしている。家庭というチームの雰囲気を作るのは自分だと思いながら。


どうだっただろうか。

会社でのマネジメントに置き換えると、子どもの立場が理解しやすくなると私は感じている。

また、上手くいかないことが日に何度も起こるので、マネジメントの練習の場としては最高だ。

人によっては逆に堅苦しいと感じるかもしれないけれどw、誰かの役に立てばとても嬉しい。


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