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シグマfpLでも星空は撮れる

星空を撮ることは、意外にも難しくはない。
iso感度を上げて、長い時間シャッターを開けた状態で、マニュアルフォーカス撮影するだけで、それなりに星は写る。

ただiso感度を上げるとノイズも多くなり、星とノイズの区別がつけられないほどの状態になることもある。
同じようにシャッタースピードも、遅くすることでノイズが増えてしまうこともある。

ではどうすればいいのか。

iso感度を上げても、シャッタースピードを遅くしても、ノイズが出にくいカメラを選べばいいのだ。
一般的には一画素あたりの面積が大きいセンサーを選ぶと、受光面積が広くなって、高いiso感度にも強くなる。
シャッタースピードに関しては、たぶん画像処理エンジンが関係していると思う。
でもこれも一概には言えず、ノイズの処理に強いカメラというものもあるので、実際に使ってみたり、誰かの作例を参考にしてカメラを選ぶことになる。

ただ一般的に高解像度のカメラは、一画素の受光面積が小さいので高感度に弱く、星空撮影には不向きと言われている。
これを解消するために、ソフトフィルターを使って、ノイズリダクションを有効にするという方法もあるが、今回は素のカメラで撮っている。
ぜひ拡大してみてもらいたい。

どうだろう。それほどノイズが気にならず、普通に鑑賞するするだけであれば、十分な写りだろうと思う。
今回の設定はWBは晴れ、iso1600、シャッタースピード10秒、F2.8で撮影している。
撮影後にSPPで露出やコントラスト、シャドウ、ハイライト、シャープネスなどを調整して、最終的な仕上げを行った。
肉眼では気にならなかった光害まで写ってしまったのは予定外だったものの、fpではなくfpLでも十分に星空撮影が楽しめることがわかった。

風景や切り抜きを必要とする撮影では高解像度カメラは有効だけれど、星空撮影ではfpLの高解像度は不利になると思われていた。
でもこれだけ撮れるのであれば、fpL一台だけで、まだまだ幅広い撮影が楽しめそうだ。
これからもfpLの可能性を広げていきたいと思う。

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