どっちもどっち夫婦の旅行記③
続きです。最後です。
ここまでの話は。
さて、夫と別れた私はウキウキと、バスで城崎マリンワールドへ。
日和山海岸は山陰海岸ジオパーク
バスを降りた瞬間に、選択肢が正解であったことを確信する。
日和山海岸の景観の素晴らしさに眼と心を奪われる。
ここは以前に職場のバスツアーで来たことがある。そうだ、思い出した。ここでみんなで記念写真を撮ったのだった。
海の青さ。岩に打ち付ける大きな波音と白い波しぶき。この海の向こうには何があるのか。そんな想像をしたくなる。
いざ、マリンワールドへ
大水槽で泳ぐ魚たち。さまざまな海の生き物に「ほー」と感心する。
そして、イルカ・アシカ・セイウチショー。久しぶりだ。芸達者ぶりに驚き笑い、思いっきり拍手する。
こうして心から楽しんだ私は、特急こうのとりに乗り、自宅へと向かったのであった。
夫の言葉に驚く
実はここからが、今回言いたかったことである。
自宅には、すでに夫は帰宅していた。私が「マリンワールド、めっちゃ良かったよ!イルカショーが面白かった!」と言い終わるのを待たずに、夫は言った。
思わず引用枠で書くほど、これを興奮気味に言うのであった。日頃あまり感動しない夫にしては珍しく。私は驚いた。
楽しめたのだね。それは良かったね。そして思ったのだ。これは私の「すぐ感動するクセ」がうつったのではあるまいか。私のおかげだね。
しかし、よく考えてみると、夫とは興味の方向と範囲と、その熱量の表し方が違っているだけなのかもしれない。私があまりにも好奇心の範囲が広く、感動し過ぎなのだろうか。
夫が感動することもあるし、私が批判的なときもある。
どっちもどっち。
そんな気がしてきた。
さて、私たちは今回「一緒に旅をした」と言えるのだろうか。
そっか。オプショナルツアーが違ったということだよね。
*見出し画像は、玄武洞の玄さん大福。
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