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読書日記~「岡本太郎に乾杯」岡本敏子著

テーマ「私のお気に入り」
私の好きな「太陽の塔」について書こうと思った。
参考に借りてきた3冊のうちの一冊。

岡本敏子

1926年(大正15年)千葉県生まれ。東京女子大学文理学部卒業。出版社勤務を経て、岡本太郎主催「夜の会」で太郎と親しくなり秘書となった。岡本太郎の養女だが、事実上の妻。

太郎のアトリエ兼自宅を岡本太郎記念館として改装・公開を行い館長となる。2005年(平成17年)心不全のため死去した。享年79。(Wikipediaより抜粋)


50年にわたって、岡本太郎を支え続けてきた。
岡本太郎+岡本敏子=岡本太郎、らしい。

太郎がいろいろしゃべり尽くすのを、敏子がメモでもなんでも書き留めて、それを本にしていたり、その他すべてに関わっていたとのこと。

まいった。そんな人がいるとは知らなかった。

この本を読んで、断片的しか知らなかった、岡本太郎の「人となり」が分かった気がして、とても面白かった。身近にいる人しか書けない文章だった。


「芸術は爆発だ!」の言葉では語り尽くせない岡本太郎。(1911~1996)

戦争が大きな影響を与えている。初年兵として苦労もしている。

パリへの思い
万博公園に太陽の塔をつくるところ
ピアノも弾けた、スキーも大胆。
縄文土器の美を見いだした、民族学の岡本太郎。

とにかく、自分の哲学に従い、ほとばしるエネルギーのまま、作品を生み続けたのだと思う。

画家だけではなく、作家、ジャーナリスト。パリとか海外にも、たくさん友達がいた。

魅力の理解者もいながら、孤独も抱える。
でも、「孤独であるからこそ、無限の視野が広がる」と言った。孤独はマイナスではなかった。

この本、前に読んだ。

やはり天才というしかない。

そして、岡本敏子は惚れていたんだなと思った。

あれほどフェアーで、真っ直ぐで、純粋な人間。神聖な火を己のうちに燃やし続けた人。しかも優しくて、無邪気で、ユーモアがあって、男の子なのだ。
 あんな人はもう出ないのではないか。

あとがきより引用


ますます岡本太郎と太陽の塔が好きになった。結局エッセイは書けなかったのだけど。



*借りてきた他の二冊
『別冊 太陽 岡本太郎新世紀』(おもしろかった)
『眼 美しく怒れ』 岡本太郎 (岡本敏子編) 


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