夕刊はおもしろい
私は、新聞には、世界が全部詰まっていると常々思っています。大げさか。そして夕刊にはニュースに付随した人生の物語がたくさんあると思います。
今日の夕刊にも、読み過ごすには惜しい話や言葉がたくさんありました。そうだ、木曜日の夕刊はおもしろい。
記録です。どうぞ遠慮なく通り過ぎて下さいね。
太字は見出し。【私】は私の感想
2024年3月7日(木)朝日新聞 夕刊
*1面
震災直後の石巻、友に背中推され たどり着いた映画
仙台市出身の岩井俊二監督。東日本大震災を描く映画が12年かかってできた。去年10月公開の『キリエのうた」
「なあ岩井、なんか作品を、映画を撮れよ」と背中を押してくれた先輩。
感想を聞きたいが、病で話ができない。
*9面
「東日本大震災13年」
待ちに待った郵便局
福島・双葉 町の面影少しずつ
原発事故による避難指示が1年半前に解除された福島県双葉町で7日、郵便局が13年ぶりに営業を再開した。住民は今、100人。
【私】
「復興」のニュースは、3.11の東日本大震災の日が近いから、能登半島とごっちゃになってしまう。これは福島の話だ。
そうなんや。やっと郵便局、なんだ。1年半前に避難解除。住民100人。原発事故の影響の大きさを改めて思う。以前は7千人の町だったんだって。帰りたくても帰れない人は、今でもたくさんいる。
*5面 「一語一会」
未来の古典へ 僕らが原石磨く
型があるから型破り
歌舞伎俳優 中村七之助さんが父、中村勘三郎さんに言われた言葉
古典と言われる作品を多くが、江戸や明治の頃に生み出された。それが上演を重ねるうちに古典となり、芝居の「型」ができた。(記事より)
公演では、新作歌舞伎も古典も上演する。今は、人気漫画を原作にしたり、自由度が高いが、新しいものを節操なく取り入れるのとは違うという。
【私】読みながら頭に浮んだ言葉。「守・破・離」
剣道や茶道で、修業における段階を示したものだが、他にも適応できる。
守って、攻める、それが「型破り」という言葉に納得がいった。
それにしても、七之助さん、男前すぎるでしょ。いや、女形だった。
*4面 寂聴 愛された日々 竹内紀子さんに聞く
出奔・出家 根底に虚無的な一面
寂聴さんが徳島で開いた「文学塾」の塾生、竹内紀子さんの話。
身近で見てきた人のひとり。
【私】
何となくわかる気がする。大体にして、明るいだけで人の心の機敏がわからなければ、人の話も聞けないし、説話も出来ない。小説も書けない。
伊藤野枝の伝記小説を書いた。その他の女性も書いている。「信じるもののため、はげしく自分を燃やして生きる姿に憧れ、共鳴しています」(記事より引用)と書いてあった。
*2面 南沢奈央 舞台『メディア/イアソン』
少し怖い 私も知らない私
舞台に主演する南沢さんのインタビュー。子どもに手をかける役。
岡本太郎の「芸術はここちよくあってはいけない」という言葉に背中を押される、と。
【私】
岡本太郎に力を与えられた人がまたいた。
芸術、表現とは、ここちよいものではなく、苦しいもの。表現に文章も含まれる。まったくそうだと思う。だから、書くのは苦しい。実感。
南沢さんは子どもの頃から引っ込み思案。読書とプロレスが好きとのこと。「息を吸って新しい感情になっていく」演技のことはよくわからないが、きっとそうなのだろう。
*2面
ナイツ塙 監督として迫る芸人の素顔
浅草の演芸場、東洋館を舞台に映画を作った。
「漫才協会 THE MOVIE」
漫才協会の会長、ナイツ塙さん。私の中で好印象です。映画見てみたい。
終わり
いやあ、またやってしまった。この時間で、何かできる。
2階の片づけ、いつ始めるんだ?
*ヘッダーは白糸の滝