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「Work is Life宇宙一チャラい仕事論」近藤康太郎著を読んで

朝日新聞編集委員、近藤康太郎さんが新刊を出しました。3回読みました。1回目は、ざっくりと。2回目はボールペンで線を引きながら。3回目は、印象に残った文章をノートに書き出しながら。20ページになりました。自慢している。


感じたこと、考えたこと書きます。どこか間違っているかもしれない。偏っているように思う。でも、正直な感想を書いています。ご了解ください、近藤先生。


チャラくない

まず思ったこと。
タイトルは「宇宙一チャラい仕事論」とありますが、内容は全然チャラくないんです。だから表紙と帯が軽いと思った。

将来が心配?今の自分でいい?大丈夫。
毎日をご機嫌にする技術
<仕事><勉強><遊び>――幸せの大三角をめぐる旅

帯より引用

これは帯に書いてある。帯の裏を読むと、この本はもう読まなくても良いんじゃないかと思うくらい、本の肝が書いてある。

だからダメ!軽すぎる。チャラくない!
どちらかというと、重たいんです。生きることについて書いているんだから。

「チャラい」とは?
 俗に、服装が安っぽく派手なさま。ちゃらちゃらしているさま。また軽薄で浮ついているさま。(デジタル大辞典より)

もちろん目指すのはここではない。著者も書いています。
 いや、服装は軽く見られるかもしれないけど。アロハシャツだから。


ここで、著者の一言。

正しいことを言うときは、ギャグにまぶして言ってくれ。
言いたいことがあったら言ってもいい。しかし、それはチョコレートでくるめ。

P114より引用

そうなんですね。チョコレートにくるんでいるのですね。
正しいことだから。大事なことだから。そっか。



汗で書いている

ここに書いてあること。
それは「近藤康太郎を形作っているもの」だと思いました。「近藤康太郎のなり立ち」というか、いかにして、近藤さんが近藤さんになったのか。「これが近藤康太郎だ!」とでも言うような。

どうやって育ってきて、どうやって<仕事>をして、<勉強>して、<遊んで>きて、今、そしてここにいる、ということが書かれています。下手すると、自分がやってきたことの自慢とでも取れるような。

ここ十年くらいは、自分の肉体で分かったことしか書かないと決めている。文章は汗で書く。

「はじめに」より引用

まさしく、そのとおりだと思いました。「自分の肉体で分かったこと」を書いている。だれにも簡単には真似できないことをやってこられた。誰も文句は言われない。


心に残った言葉

天草で若いライターの卵さんたちに向かって、近藤塾を開いている。そのコンセプトで書かれていると思います。第1夜話~第5夜話まである。ああ、楽しそう。ひょっとしたら食べている?飲んでいる?そりゃないか。


まったく本筋に入っていません。スミマセン。ここから本題です。本の結論だけ知りたければ、本屋さんに行って、本を手に取って(もう、店頭にありますかね)表と裏をみればわかります。

歯を食いしばって<遊び>、
自分で自分を律する<勉強>を経て、
自発的に創りあげる<仕事>に結実する、

帯の裏より引用

著者も、最初に結論を書いている。

でも、それじゃダメ!
近藤マジックにかからなければ、読む価値がない。





*ヘッダー写真
水を吹いている。何となく気が抜けていて良いな。
ハッシュダグを付け直したら新着になってしまいました。既投稿です。

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