北海道旅日記⑦~お月様の伴走
今回、みんなに会うという目的が達成できれば、そのまま帰るつもりでした。でも、せっかく来たんだから、やはりどっか行って帰ろう。
そう思って、決めたのが函館でした。青函トンネルも通って青森まで行きたいけど、東北新幹線にも乗ってみたいけど、それは諦めて、とにかく行ってみよう。そう決めたのが何日前だったか。急遽飛行機を変更、ホテルを予約しました。
特急北斗。指定席も取っていたのだけど、自由席を見たらガラガラなので、そちらに座りました。窓際の席は疲れません。
でも、すぐに日が暮れます。海が見えるはず、昔住んでいた町が見えるはず、その頃よく見た駒ケ岳も大沼公園も見えるはずが、もう真っ暗で何も見えません。
代わりに美しいお月様が、ずっと伴走してくれました。満月にはもうちよっとだけど、ウサギさんが見えるくらいキレイです。
前になり、後ろになりながらもずっと付いてくる。
そして、函館駅到着。お月様も到着。「いやあ、ついてきてくれたん」そう思いました。でもよく考えたら、それって、当たり前なんだけど。
札幌→函館は特急で4時間弱。長くは感じなかったのですが、それだけあれば、函館から東京まで、4時間は越えるけど、新幹線でほぼ行けてしまいます。
これから札幌まで新幹線が伸びます。そうしたら、今ある路線の一部が廃止になるのだそうです。時間短縮ってなんだろうと思いました。
ホテルは駅前。
お部屋お任せプランは2段ベッドの部屋。珍しい。11階で海も山も見えて、眺望は最高でした。
この頃、旅の夜にお酒を飲むのが楽しみになってしまいました。
お風呂の後、夜景を見ながら一杯。なんて贅沢なんだ。
ホテルの露天風呂に入っていると、見上げた夜空の雲間からお月様が。
「あら、見られてしまったわ」
十三夜でした。
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