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多彩な水性色ペンの世界を・・・ちょっとだけよ~

グラフィックをファシリテーションや1on1(インタビュー)、家族とのコミュニケーションツール、自分の絵日記等々、様々な場面でそれぞれに特徴のある水性色ペンを使っています。

スタートはプロッキーだけでしたが、気が付けば事務所の一角が色ペン(画材)だらけになるほど色々と試し買いをしたり、貰ったりというカオス状態です。

メインで使っているもの、サブ的に使っているものと様々ですが、それぞれに特徴があり改めて奥深く楽しい世界だなぁぁなんてニヤニヤしています。

今回は、そんな雑多なペンの整理ついでに軽くいくつか紹介したいと思います。
(ちなみに、大きい紙(模造紙等)に描く為の太めのペンを紹介します。)

難しい話は抜きにして、「こんなのがあるんだ~!!」なんてちょっと楽しんで貰えれば嬉しいです。

※メリット、デメリットを書いていますが、あくまでも私の個人的感想なので気になったものは実際にご自分で試してみてくださいね。

Neuland(日本語では”ノイラント”って発音するそうです)

ドイツ製でワークショップやファシリテーション関連の専門文具を多種多様に扱っているメーカです。
自分も模造紙に可視化していく時(グラフィックファシリテーション等)にメインで使っています。

多彩な色や発色の良さ、使いやすいニブ(ペン先)は言うまでもありませんが、一番はアウトライナーという黒のペンです。
メインの線を描くときに使いますが、とにかく黒としての発色が良いのと、速乾性があるため、上から色を塗っていっても混ざらない、滲まない優れモノです。

メリット

黒のアウトライナー(メイン線用)が発色、速乾性で秀逸!
発色がよく多彩な色、太さ等が選べて便利。
補充用のインク、ニブがあって長く使える(エコです)

デメリット

日本の代理店がなく、ドイツに直接、英語で発注しなければいけない
(google翻訳で充分対応できるくらい簡単ではあります)

送料や税金がかかってしまい、高額になってしまう
(まとめ買いしなくては損になる)

キャップが固く、インクも手につきやすい

注文してから1週間程度かかる
(ドイツから送られてくるので当たり前なのですが・・・)

総評

デメリットが多くなってしまいましたが、一度使うと病みつきになるほどよくできたペンです。高額ですが、グラファシ、グラレコ系の人でこのペンにはまっている人は少なくありません。
自分的には文具というより、「職人の道具」という専門的な位置付けになります。


プロッキー

言わずと知れた、日本製の色ペンです。
描きやすい、購入しやすい、扱いやすい・・と、さすがJapanクオリティーと言う感じ。
会議等の場面で使われることが多く、一番馴染みの色ペンだと思います。

メリット

値段等コスパもよく、身近な場所ですぐに購入できる

インク漏れやキャップが固いという事もなく扱いやすい

デメリット

ノイラントと比べるとどうしても発色や色の豊富さ、ニブの太さにが難点。

詰め替えインクはあるが、一本ずつプラスティックの容器(カートリッジ)等に入っていたりして、余計なごみが出て、エコ的な要素が失われている気がする

総評

個人的感想としては、ノイラントに及ばずですが、かなりの優れモノということは間違いありません。
じっさい、身近で扱いやすいという点で一般的にグラレコ、グラファシ等で使われている場面が一番多いです。

ノイラントという専門的なペンに惹かれる(憧れる)方は多いですが、最初はプロッキーをおすすめします。意外とこれで充分!ってなると思います。

紙用マッキー

マッキーというと油性ペンのイメージが強いですが、裏写りしない水性ペンがあります。
プロッキーと同じように色も20色あり、インクの詰め替えもできるが、あまりポピュラーでなく、知らない人も多いのでは?

メリット

プロッキー同様扱いやすく、インク漏れやキャップが固いという事もない

値段もプロッキーと同じくらいでコスパがいい。

デメリット

ニブの太さがもう少し欲しいといったところ
(模造紙等に大きく描くには少し細い)

意外と身近に売っていない。
(プロッキーほど知名度がないからかな??)

総評


プロッキーにわずかに及ばずですが、ニブの固さ(描き心地)等で意見は別れると思うので気になる方は一度使ってみるのもありだと思います。


ポスカ(水性)



ポスカも油性のイメージが強いかも知れませんが、裏写りしない水性があります。
色も中太だと29色と豊富です。
ポスカの一番の特徴は、とにかく発色が一番よいです。ノイラントを優に超えてきます。

メリット

前述したように、発色がよく模造紙等に大きく描くときの視認性は特筆ものです。

ラメや発光色があり、多彩な表現ができます。

デメリット

速乾性はなく、他の色と兼用するときは注意が必要です。

描く前にペンを振ってインクをよく混ぜる?のですが、その時のカチャカチャする音が会議やファシリの場ではとても邪魔になってしまいます。

総評

表現するという意味ではとても面白いペンだと思いますが、会議等の場では速乾性や音が出る事が敬遠せざる得ない原因となっている為、グラファシ、グラレコで使っている人はあまりみかけません。


ぺんてる筆

俗に言う筆ペンです。まさに書道のような自体になります。
会議中に模造紙に筆ペン?と思うかも知れませんが、特徴的な視認性をポイントとして上手く使用することもできます。

メリット

実は、黒だけではなく多彩な色が発売されている。
(アートブラッシュという名で18色あります)
(別のメーカーですが、細い筆先なら60色,80色というのもあります)

ここぞという時の必殺アイテムとして使える(笑)

デメリット

他のペンと描き心地はまるで違うので使い分ける(慣れる)のが大変。

インク洩れ等、扱いはちょっと難しい。

黒以外の色の筆ペン(アートブラッシュ)は購入先が限られる


パステル(番外編)

お化粧のファンデーションのようなもので模造紙を彩ることができるアイテムです。
粉なので服や手を汚しやすく扱いずらい、高額で、購入場所も限られますが・・・
パステルならではの表現をプラスすることで可視化の可能性が広がります。


最後に・・・・

水性ペンは所詮なにかをする(為す)ための道具でしかありません。
「そのペンを使って何をしたいのか?」が重要です。

ちなみに、私は・・・

こんなにいっぱい色を使うの?本当に必要?とビックリされることがあります。

私の場合はファシリテーションの「意見の発散」という場面で、場の雰囲気等をグラフィック、文字、色等で表現するというスタイルなので多彩な色をつかった表現方法を模造紙の中に写しだす為にたくさんの色を使用しています。
逆に、情報の共有や収束の場面では色の数がグッと減ります。

もちろん、これが絶対の正解ではありません。

ですから、グラフィックを使う内容(場)に応じて、あなた自身が何がその場に必要か?を考えて、色をそろえるのはもちろん、使うペンを選んでいけばよいと思います。

コネクトファシリテーター でじでじ  でした。


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