見出し画像

【備忘:インプットメモ】GO三浦さんの「言語化力」を読んで。

議事録と一緒で、読書も鮮度が大事。だと私は思っています。

ということで、読んで時間が経つと記憶と情報の鮮度も落ちてくるので忘れないうちに自分のメモとしてまとめておきたいと思います。

・読んだ本:「言語化力」三浦崇宏氏著(2020/1/22発売)・288ページ

・読了日:2020年2月24日(日)


<インプット>

1。思考を言語化させるプロセス

 0.プロセスを決める

 ・・・自分の社会における立ち位置(絶対に曲げたくない価値観)と、世の中の動きに対する好き嫌い(あって欲しい社会の姿)を明確にする。

 1.本質をつかむ

 ・・・「抽象化」。現象が起きている構造を徹底的に客観的になって捉える。

 2.感情を見つめる

 ・・・思いっきり自分に目を向ける。自分がその感情を抱いた理由を考える。

 3.言葉を整える

・・・相手の感覚や知識、置かれた立場、狙いたい効果によって言い回しや口調、言葉選びを変えてシンプルかつ強い言葉で表現する。


2。「言葉の因数分解」で自分を見つめ直す

言葉の一つ一つを割って具体化していく。具現化して出てきた言葉をさらに割って具現化し、繰り返す。そうすることで思考が明確になり問題の本質や自分の進むべき方向がわかる。立ち止まって悩むような無駄な時間がなくなる。


3。「言葉にできない」ことを言葉にする努力ことがビジネス

「なぜこのデザインがいいのか」などを直感で瞬時に言葉で説明できる訓練を。直感で思ったことを言葉にして説明し、説得させるスキルを鍛える。感じたことをどれだけ言葉にできるか。「言葉にできない」を言葉にするからお金がもらえる。


4。慣れていない言葉を背伸びして使う必要はない

「創出する」「醸成する」「訴求する」など慣れていない言葉を使う必要はない。〜「創出するという言葉を選んだ理由は?作り出すじゃダメなの?」〜〜「現代の社会におけるチョコレートパイの新しい価値を創出する」〜〜チョコパイにそんなデカい価値を背負わせてどうするのだろうか。「チョコパイを普段食べていない人にも手を取ってもらう」くらいの感じでいいのでもいいだろう。


5。ネットの記事やTwitterでバズるための最低限気にするポイント

 1.「短くシンプル」か

・・・見出しになりそうな部分。

 2.「意外性」があるか

・・・ハッとさせる逆説的な部分など驚きがある部分。

 3.「学び」があるか

・・・相手にとってのメリットがあるか。

 4.明日から「すぐにやれるか」


6。問題の前提を疑え/世の中の常識を疑え/あらゆるものの「なぜ」を考える

そもそものクライアントからの問題提起も疑う。世の中で一般的だとされていることも疑う。なぜそうなったのか、背景をイメージして考える。


7。言葉で「ポジション」を変える

自分よりメジャーなライバルと並べたり、世の中で流行している言葉とつなげることで、そのものの価値の証明ができる。PRでよく使われる手法。


8。人を動かすときの3つのポイント

 1.目的を明確にすること

・・・「何のために」を明確にしないと人は本気で動かない。

 2.目的に向かうプロセスを明確にすること

・・・目的にたどり着くまでの条件を明確に定義できているか。ゴールイメージを抱かせられてるか。

 3.主語を複数にすること

・・・「私が」ではなく「みんなで」「一緒に」など。


9。人のモチベーションは言葉で変わる

人は数字を見せられても本気になれない。人の全力を引き出すのはどこまでいっても言葉で表される目的だ。


10。言葉を丁寧に扱う

言葉を雑に扱うと必ず自分に返ってくるし、言葉を丁寧に使うことで生まれる効果も計り知れない。


11。仕事の醍醐味

板挟みの状況をマネジメントすることに楽しみが見出せなければ仕事は難しい。あらゆる仕事が「板挟み」であり「交渉」でできている。板挟みの状態からどうやって着地点を見つけていくか。


12。自分の幸せが何かを決める

あなたが幸せになりたいのなら、最初にしなくてはいけないこと、それは自分の幸せが何かを決めることだ。そしてそれは何で決めるのか、もちろん言葉でしかない。


13。言葉で行動は変わる

言葉を使って思い込む。言葉によって未来を定める。言葉によって自分を拡張する。


14。自分の人生の目的は何か定義する

自分の人生の目的を定義するにはどうすればいいだろうか?まずは「何をしているときが一番楽しいか」を考えることだ。自分の人生を振り返ってみて、自分が一番楽しかった、素直に笑えた瞬間を思い出してみるといい。あなたの人生で、いちばんテンションが高くなった瞬間を思い出せ。見つけ出せ。


15。会話の中で例え話をうまく使って表現する

例え話が上手い人は「構造を捉えるのがうまい」ことに加えて、独特のユーモアセンスと水平思考で別な距離がある例を導き出すのが上手。


<感想>

仕事は24時間できないけど、考えることは24時間できる。そして思考は変えることができるし鍛えることもできる。そして1日2日でできるものではなく、日々の訓練や習慣的な行動を通して少しずつ改善されていく。偏った先入観や直感で動くだけでなく、常に自分の考えを言葉にして発信していく訓練をしていこうと思う。それがいつか自分の言葉となり、人に影響を与え、動かせることにもつながると思っている。言語化には、聞いた情報や知った情報をそのまま暗記するのではなく、「なぜ」を一呼吸入れて客観的にみつつ、個人の感情を踏まえて言葉を整えていく習慣を心がけていきたい。

言葉は生き物。言葉で自分を表現し、伝え、相手を動かす。「言葉」というものに対して真摯に向き合い、丁寧に扱っていきたい。

広告会社の仕事現場でもよく例え話が上手くて面白い人がいる。例え話は独自の感覚と豊富な知識量、自分なりに情報を落とし込めていないとできないと思う。普段の会話からも例え話など意識して取り組んでいけたら。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?