【霧中の存在】

画像1 【霧】 今となっては、水だとわかる。しかし、昔の人は、これが水だとは到底思わなかっただろう。 いつもは地平線まで視えていた場所が、とある日には真っ白になる。 自分の知っていた場所が、知らない場所となる。 一種のアイデンティティの喪失のような感覚に襲われる。
画像2 そんな空間から物体が姿を現した時、どう感じるだろう。 神の遣いか、それとも悪霊か。 今は現れた物体が超自然的物体ではなく、鹿だとわかる。しかし、鹿だと認識したとしても、一定の恐怖を抱いてしまうのだ。

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