第71回 低クオリティ回(ふたりの上京物語) #ブックブックこんにちは
ブックブックこんにちは!
東京・神楽坂かもめブックスの柳下恭平と札幌・北18条Seesaw Booksの神輝哉、2人の書店店主が好きな本のことについて話すPodcast番組「ブックブックこんにちは」。このnoteは当番組ディレクターの山本リオが裏話をお伝えするマガジンです。
低クオリティの定義が変わってきた
低クオリティということは!そう!リアルでの対面収録です!
各回のタイトルは、本のテーマがあるときはテーマ、そうではない雑談的な回の時は神さん柳下さんにつけてもらっています。その結果、なんでか対面=雑談=本の紹介しない=この番組としては低クオリティ回、という謎の定義が出来上がりました。
個人的には、本の紹介こそしていないけれど、低クオリティと言いつつ聞き応えのある回が多いんじゃないかと思っています。(実は再生回数も安定して多いのが低クオリティ回。でも!毎回!本気で!収録して!本気で!編集してるから!できるだけ色々聞いて欲しいんだ!)
しかも今回、低クオリティと名乗りながら、しっかり本の紹介までしている!私にはクオリティの基準がわからなくなってきましたが、全ては二人のグルーヴに身を委ねようと思います。
東中野・雑談にて収録
お写真を見てお気づきの方もいらっしゃるでしょうか。今回は機材が本格的!なぜなら、クラフトビールバー付きPodcastスタジオ「雑談」(東中野)で録ったからです!音質がいつもよりクリア。なおかつ、日曜の夜らしくビアバーの賑わいもうっすらスパイスとして入っています。
この日、収録前は二人で上京の思い出の地を歩いてきたのだとか。
まさかのすごく近所に住んでいた説が浮上してエモさ爆発、そして空腹スイッチもオンになる回です。
よく考えれば、対面=雑談ということは、今回の回にはぴったりなネーミングなスタジオ。
堂々とお酒を飲みながら収録できたのも、二人がいい感じにリラックスできた理由のひとつだそうです。(後日、雑談のカレーもいただいたのですが、美味でした。おいしくて写真を撮るのも忘れて食べ終えてしまいました......。)
実はあった今週のテーマ「東京を感じる本」
上京物語の甘酸っぱい思い出については本編をお聞きただくとして、「東京を感じる本」というテーマで選書。お二人のラインナップはこちらです。
柳下チョイス『東京物語』ふくやまけいこ著(ハヤカワコミック文庫刊)
神チョイス『TOKYO STYLE』都築響一著(ちくま文庫刊)
みなさんにとっての「東京を感じる本」はどんなものでしょう?そして柳神会のみなさんの上京エピソードも聞きたいです!
私は先日、羽田空港に向かうバス乗り場で、ある女性とばったり遭遇しました。それは、初めて一人暮らしをした街にある、初めて一人で入ったバーの店主。失恋したとき、仕事で失敗したとき、近所で変なストーカーまがいの知らないおじさんに付きまとわれたときなどにも、朗らかにあたたかく寄り添ってくれた人です。最寄駅近辺には同僚も友人もいなかった頃、そのバーがあったからこそ一人暮らしが寂しくなかった気がします。
出張が多くて色々な街に足を運んでばかりいると、朝の満員電車でスーツケースを持っているだけで舌打ちをされようものなら「東京って冷たい......」なんて思っちゃいますが、見方を変えてみれば人情あふれる東京もたくさんあるよなぁと考え直しました。
今回の本編、背後にうっすらとビアバーの賑わいもきこえてきます。そんな東京のあたたかさも感じながら聞いていただけたら嬉しいです!
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