娘再び

以前、突然姿を消した娘の記事を書きましたが、その後の彼女はやはり予想通りと言うか、期待通りの活躍を見せていて、今回はそのうちのベストヒットエピソード、
「リターン・オブ・ドーター」（娘の逆襲）
をお届けします。

その日は先週の休日出勤の代休日で、私は昼過ぎまでたっぷりと惰眠を貪っていました。
その頃の娘（二女）は３歳に成長していて、可愛らしいキャラクターのシールを沢山集めては、それを家中の家電や家具に張り付けて遊ぶのが大好きなのでした。
でもちょっとあまりにもシールまみれにしてしまうので前の日に、

「もう家具や家電にシールを貼ったらあかんよ！」

と、ちょいとキツメに言い聞かせたていたところだったのですが・・・。

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さて、
目を覚ました私は以前から注文していた電動工具を引き取りに、後輩の親が経営する金物屋に向かいます。
親御さんとは初対面なので、事前に後輩から話は通して貰っていたのですが、悲劇はそこで起きてしまいます。

「〇〇です。いつも息子さんにはお世話になっております。」

「え？・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あー・・。」

と絶句した後輩のお父さんは、ちょっと戸惑った顔を見せ、店の奥に行くと奥さんとおぼしき人とひそひそ話をしているようでした。

そして注文していた電動工具を持って来た二人は、私の顔をまるでスキャンするかのようにニヤニヤと見ながら、もう我慢出来な～い・・みたいに噴き出して笑い始めたのです・・。

え？どうして？？何故！！？？


それは店に入ってからこの間僅か２０秒ほどの出来事・・。

なんだろう？私の顔に何かついているのか？？

初対面の人に顔を見るなり爆笑された事は過去に一度もないぞ・・

しかし、

文字通りそれはついていたのです・・！

店のカウンターの後ろにある収納棚のガラスに映る自分の顔を見た瞬間、
私は絶叫！（もちろん心の中で！）

ア、アベシー！！！

派手に脳漿が飛び散り私は蒸発してしまった・・。（もちろん心の中で！）

私の額と両頬、そして顎の四カ所の「経絡秘孔」を正確に捉えたそれは、
額にドナルドダック、両頬にミッキーマウス、顎にはハローキティ・・。
そのシンメトリックな構図は、妙に奇麗な仕上がりを見せていた。

最強か・・。

しかも、時間差で誰かに見られるまでその呪いが作動しないと言う、
そのいやらしい技は一体何神拳だ？
３歳にして極めたその技を伝承したのは一体どこのどいつだ？

悔しいがその日の目覚めと共に、私はもう死んでいたのだ・・。

娘よ、どこで覚えたその奥儀！

余談：娘が高校生になった頃、あの技どこで覚えた？と聞いたら、
　　
　　「神拳ゼミ」と返しよった！

　　我が子ながらサブイボが立つ・・。