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2023年中央区議会選挙を振り返り

2023年中央区議会選挙が終わりました。結果は111票のダントツ最下位でした。
多分、全国的にも最下位くらいの得票数だと思います。自分の実力不足が恥ずかしい限りです。

反省点はいくつもあります。準備も足りないし努力も足りない。一人だけで選挙戦を戦い、選挙カーも拡声器も使わずポスターも全部一人で貼り、自転車と徒歩だけで各地を回りましたが、それだけでは勝てないし何しろ一人で戦うというのも、独りよがりなだけだったとも反省しています。

今回は、「子どもはミライだ!」というメッセージで、子どもたち、特に小学生の年代の子どもたちがもっと外で遊べる環境を整備したいと訴えてきました。それがきちんと伝わらなかったのも反省点ですが、時々こんなことを言われたことがありました。

「老人はどうでもいいんですね?」

この言葉に対し、その場できちんと説明ができなかったことを悔やんでいます。
私の主眼は子どもたちが”外で””みんなと”カラダを使って””大声をだして元気に”遊べる環境を作ることですから、そのように思われても仕方がありません。ただ、このことはお伝えしたかった。

「子どもたちが増えれば、その街は栄えていきます。
 子どもたちがいなくなれば、その街は滅んでいきます。」

市区町村の財政は案外簡単で、基本的に住民が多ければ多いほど潤います。子どもたちが増える=若い家族が増える=街にも活気が生まれ、経済活動も活発になる=税収が増え、街のインフラや社会保障へ回すお金が増える。
このような循環になっていると思います。

私が住む中央区はまさにこの好循環に入っており、今後ますます人口は増え20万人にも達すると言われています。今回中央区を隅々まで回りましたが、小学校の建物もどんどん新しくなって、都会のわりに公園もきちんと整備されています。これは区がお金持ちの証拠だと思います。

一方、私は徳島県のその中でも田舎のエリアで生まれ育ちました。漁業の街(というより村)でしたが、今ではすっかり過疎化してしまい、通っていた小学校も中学校もすでに閉鎖されています。そこでは、まず子どもがいなくなりました。みんな子どもが生まれると少し栄えた(といっても相当田舎です。)街へと引っ越していくのです。そうするとますます生徒が減り、学校運営ができなくなり、街に学校がなくなりました。当然、そこで住みたいという人、特に若い人はいなくなり、ますますお年寄りだらけの街になっていきました。そのうち公営のバスが走らなくなり、お年寄りの方にも住みづらい街になってしまいました。
これは政策のせいではなく時代の流れだと思います。ただ、このようなことは少子化の時代どこにでも起こりえることだと思います。
子どもが住みやすい街を作ることができれば、同時に大人たちにも住みやすい街ができていきます。
私は子育て世代にお金を配るなどの政策は反対しています。皆さんのお金を集める税金は誰でもが使えるインフラなどの環境に投資すべきだと思っています。私の考えでは、そのインフラや環境投資は一旦子どもたちに回ります。でもそれは、それをきっかけにして若い世代を応援し、その世代が増え活躍することで街が潤い、ますます街がきれいになっていく。その恩恵をみんなで享受できることが目標です。

もう一つ、子どもたちはいずれ大人になります。幸せで元気に成長した子どもたちはいずれ、この街に恩返しをしてくれることでしょう。10年後、20年後その子どもたちがどのように成長し、この街を発展させてくれるか、それを考えることがミライを考えることだと思います。

政治は常にミライを考えなければいけません。

それをきちんと伝えられなかったこと。それが一番の反省でした。


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