Jim hall「alone together」
なのでジムホールはあまり聴いていなかったが、しかしジムホールの作品を色々聴くとやはり自分はウェスモンゴメリよりもジムホールの方が好みだったりする。
ジムホールのギターにはなんとなく「悲しさや哀愁」的な旋律を感じるからかもしれない。
ジャズギターの本には載っている可能性が高いのが「autumn leaves」だが、自分が持っているジャズギターの本にも載っていたが、それがジムホールとロンカーターが演奏している「alone together」という作品に収録されていた演奏だった。
ギターとベースのデュオというのも初めて聴いたが、この作品はジャズギターやベースを弾く人は必ず聴いた方が良いとも言える。
ビルエヴァンスとのデュオ「undercurrent」も良いがこの作品の存在は初めて知ったが、自分が聴いたジャズの作品の中でも良い部類に入る、何というか、ジャズギターの手本のような作品だと思う。
自分もこのようなギターを弾いてみたいなと思うが…そういえばジャズギターの本にスケールが色々載っていた。
「メジャースケール」「ナチュラルマイナースケール」「リディアンスケール」「ホールトーンスケール」「オルタードドミナントスケール」「コンビネーションオブディミニッシュスケール」…など勿論これだけではない(笑)
コードを覚えるのは何とかなるかもしれないが…これらのスケールを覚えるのは、けっこうしんどい、まあ全部覚える必要はないだろうけど。
自分は一応曲を書いているが、音楽理論など読んだことがなかった、ジャズの教本を見ると色々書いてあるが、スケール以外にも専門用語が沢山出てくる。
恐らく普通のロックやポップスをやっている殆どの人は理論など知らない人が多いと思う、実際読んだとしても理解できる人はいるかもしれないが、途中で投げ出すと思う(笑)
音楽理論はなんとなく数学のような感じもする、クラシックをやる人は楽典も学ぶだろうけど、楽典の試験もあるだろうし理解できないその時点で自分はプロのクラシック奏者にはなれないだろう。
ジャズに関してはとりあえずコードとスケールをある程度覚えたら後はやはり感覚でやるしかない(笑)
…でジムホールのギターに話が戻るが音数が少ない、しかしフレーズの選びが上手からか少ないながらもセンスよく聴こえる。
ジャズギターはウェスモンゴメリの盤が選ばれることが多い、ウェスの「full house」も良いが、枯れた味わいのある、「alone together」という作品は自分にとっては、それより良い作品かもしれない。
しかしこの作品「ジャズの名盤」的な本にはあまり載っていないが何故だろう、「アランフェス協奏曲」は必ず載っているが。
「alone together」には「autumn leaves」「softly as in a morning surise」などのジャズスタンダードが収録されている、「undercurrent」ではビルエヴァンスと「音の対話」をしていたが、この作品ではロンカーターとベースとの「音の対話」をしている。
…これもまた渋い。
1972年作品。
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