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言語の可視化が上手い彼氏

カレスィ(彼氏)は言語を明確に読み取るのが
上手い。可視化して話してくれるのも
上手い。

例えば私の「あれは〇〇だよね。
燃やそう。」という言葉も、翻訳して
「寂しいから構えってことかい。」と
分かってくれるんである。

頭の悪い、察してヤローの四十路の私は、
「なんで私の気持ちが分かるのか。」と、
初めて自分以外の人間に触れた原始時代の
人よろしく、ただ目を丸くするのみである。

カレスィは絵師である。18歳以上の人が
見られるジャンルの絵師で、その性質上、
頭の悪い、斜めに捉えヤローな四十路の私
は、やれ「これは私とやれないプレイの
願望を描いているのか。ムカつく。」だの、
「これは2次元の方が最高ということか。
浮気だろボケ。殺す。」だの、今までカレスィに
大変な心づくしで親切丁寧に愛され、大事に
されてお姫様扱いされてきたのにも
関わらず、散々な悪態をついて罵って
きたのである。

カレスィとその度大喧嘩をし、カレスィも私の
言葉にそのまま反応して、何回も別れたり
傷つけ合ったり、してきた。とにかく、
人格否定もしてきてギリギリアウト、いや、
余裕で何回もアウトのことをカレスィに浴びせ
てきたんである。

カレスィとこれが本当の最後だということで
やり直して、今に至る訳だが、優秀すぎる
カレスィは私に対しての正しい翻訳ソフトを
自分に組み込んでくれたようで、私もそれで
誤訳や思い込みが解けてゆくうちに、火を
つけないと気が済まない人間だったのが、
少し可愛く爪を立てて拗ねる程度
(といっても爪はがっつりカレスィの心に
刺さっていることと思うが)に収めることが
出来るようになってきたんである。

マイナス100の人間が、マイナス75くらい
にまで浮上出来たわけである。割と快挙な
事なのであった。
※マイナスの人間なのは変わらんけど

最近の翻訳で感動したのは、
カレスィがエロ絵を描く時はその対象が
私はそのキャラに向けられていると思って
シャーシャー腹を立てていたのだが、
彼氏の翻訳によると、彼氏が唸らせたいのは
そのキャラのエロ絵やえろ漫画を見ている
読者の方なんだそうである。

つまり顧客である。
カレスィは顧客満足度を限界突破させて
読者の脳内や性癖を破壊して高みの見物を
決め込みたいがために、読者を標的に
表現をし、描き、生業としているそうだ。

これにはたまげた。
カレスィは確かに資料として色々な本や絵を
買い込むが、飾っていたことは1度もないし、
スマホの待受も、推しキャラに替えられてる
ことは1度もなかった。

そんな人いるんかなあと、最初は
分からんかった。だって、自分の好きな
キャラと脳内恋愛したりするのって、若い
うちとかあるもんじゃないんだろうか。

カレスィは付き合う前にはそういうこともあった
のかもしれない。けれど、今は作家として、
それを生業として、私や息子を支え、
私たちとの時間を大切にしてくれている。
だから、私もカレスィの仕事ややってる内容に
シャーシャー牙を剥くのは、もうやめに
したいと思っている。
※マイナスの人間なので、気分ですぐ
傾くのが今のところの悩みであり、課題。

とにかくすげーし、私はどのみちカレスィが
いないと生きていけない人間なので、
これからも大事にされながら、マイナスを
せっせとなくしていきながら幸せの道を
行きたいなーと思った。

カレスィいつもありがとう。
頑張ってね。そして構え。



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