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シン・フッ素

 お世話になっております。田舎歯科医のひとり言です。

 令和6年6月の改正シリーズ第一弾。

 新しいフッ素の点数について考察します。

 前までのフッ素はこちらでチェック!

口管強じゃなくても…?

 今回の変更点はCeと根C。

 写真撮るやつと65歳以上のやつですね。

・エナメル質初期う蝕(Ce)
F局 100(3ヶ月)←写真
Ce管理 30

・根面初期う蝕(根C)
F局 80
根C管理 30

 管理点が30点入りました。か強診や口管強じゃなくても3ヶ月メンテとかで塗布していけば、コツコツとたまりそう。

 ただまぁやるにはやりますけど…。ってくらいの点数ですよね。

 しかし、これが口管強になると化けます。

口管強のフッ素

 変更点を書いてみます。

・Ce、根C共に管理点+48
・Ceは毎月F局算定可(写真orダイアグノデント必要)
・Ce、根C管理中なら毎月歯清算定可(SPTやP重中はダメ)
・エナメル初期う蝕管理加算260点は廃止

 エナメル初期う蝕管理加算が廃止なので、SPTやP重に到達してしまった患者さんは歯清が算定できないので100+30+48点までしか行けず減点となっています。

 しかし、これをポジティブに捉えなくてはいけません。

 65歳以上のの根Cは3ヶ月に1回80点と、管理料78点を毎月算定できますのでここに力を入れて行くべきだと思います。

 特に65歳以上の人は自己負担額が1割や2割の人が多いので、200円とか300円とかの世界。

 歯清が毎月算定できるのもポジティブに捉えれば、なるべく初診に近い位置でフッ素塗布を行えばSPTやP重防に到達する前に歯清が算定できるというわけです。

アプローチ

 しかし、そんなお年寄りにまでフッ素を塗るなんて…。って思いますよね。

 発想を変えてみましょう。

 ここに国が点数を多く割いたということは、より多くの人にフッ素を塗布して欲しいという現れ。

 院内掲示などで、どの世代にもむし歯予防に1番効果があるのはフッ素で患者さんにはそれを提供していきますよという医院の方針を掲げておくことで、理解を深めていくのがいいと思います!

まとめ

 というわけで、結構メンテの点数上がってますよね。

 対策記事とかも今後あげていけるといいですね。

 それだけフッ素は重要事項。

 初診で「むし歯広がらないようにフッ素塗りますね〜」みたいなこと言えたら素敵。

 ではまた!

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