見出し画像

ハードとソフトの領域を越境し、未だ実現されていない“自動化”を目指す┃ 認識・ロボティクスエンジニア:Krishneel Chaudhary

現実世界で本当に必要とされている技術を追求し、認識×ロボティクス分野の研究をしてきたKrisheel Chaudhary(クリシュニール チャウドゥリー、以下Krish)。
現在、KrishはDeepXの認識・ロボティクスエンジニアとして、「ハードウェア・ソフトウェアの技術を組み合わせる」役割を担い、大活躍しています。

大学の研究室から事業会社へ。活躍の場所を変えながら、“自動化”を追求し続けるkrishに、DeepXで手掛けるプロジェクトの魅力や仕事の特色を聞きました。

革新には、ハードとソフト両方の技術が必要

――学生時代、研究していたことを教えて下さい。

2012年に日本の大学院に進学し、修士課程ではObject Trackingのアルゴリズム開発を学びました。
東大JSKでの博士課程からは人間との共存環境で動作するロボットの研究をスタートし、国内外の様々なロボティクスコンテストに出場したのが思い出深いです。
その1つが、動いているトラックにドローンを着陸させるシステムの開発。このチャレンジでは、画像処理の技術を利用して、着陸するトラックの状態や周りの環境をドローンに認識させる部分を担当していました。

その後、ポスドクとして参加したのが、ヒューマンサポートロボット研究プロジェクトです。「冷蔵庫を開けて」「りんごを持ってきて」と人間が頼むと、その通りに動いてくれる高齢者サポートロボットの開発に取り組みました。
この時も画像処理技術をはじめ、これまで研究してきた技術を組み合わせながらシステムを構築しました。

――ドローン操作やロボット開発など、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせる研究領域に進んだ理由は何だったのでしょう?

元々研究していたのは画像認識・機械学習分野で、どちらかといえばソフトウェア領域の技術でした。
しかし「現実世界でこのような最新テクノロジーを実際に使える状態にするには、機械制御などのハードウェア技術をうまく組み合わせなくては意味がない」と感じるようになったのです。

現代において、ソフトウェア領域の技術がものすごいスピードで発展している一方、ハードウェア領域での技術の発展はソフトウェアの開発スピードに追いつけていないので、社会への展開が遅れている。これは非常に大きな問題です。

この問題を自分の手で解決していきたいと思い、ソフトウェアとハードウェアが交わる領域を選びました。

――DeepXで働こうと決めたのはどうしてですか?

ミッションの「あらゆる機械の自動化」に可能性を感じたからです。日本の産業には、まだ自動化できていない工程がたくさんあります。実現難易度は高いのですが、そのぶんこれから大きく社会を変え、成長していく分野だと思いました。

博士課程以降の様々なプロジェクト参加経験を活かし、“待ち望まれながらも、なかなか実現できていない”生産現場の自動化に関わっていきたい。そんな想いで、DeepXへの入社を決めました。


複数の技術を組み合わせながら、新しい価値を生み出す

画像1

――現在取り組んでいる仕事について教えて下さい。

油圧ショベルの無人自動操縦化プロジェクトに参加しています。

私の担当は主に2つ。まず1つ目が「認識」の部分です。外界の環境や油圧ショベル自体の状態を機械側で認識できるようになれば、人間が操縦せずに様々な動作ができるようになります。

もう1つは、「システムアーキテクチャの設計」。こちらはシステム全体の効率性や、複数のハードウェアを通信して実行されるシステムのネットワークを考え、構築する仕事です。
目的とする動作の自動化を達成するには、制御・ナビゲーション・機械学習など、色々な技術の構成要素をうまくまとめあげることが不可欠なのです。

――今の仕事の面白さを教えてください。

既存のシステムや機械をハイレベルな技術で新しいものにしていく挑戦の連続なので、すべてが面白く、とてもエキサイティングです。

例えば私が取り組んでいる「認識」の分野では、”人間の目”を代替する機能をつくることで、機械自体が判断することを可能にします。
人間の判断には、視覚に頼る部分がとても多いですよね。その大事な視覚を技術で再現するのは簡単ではありませんが、だからこそワクワクします。

既にあるセンサなどの装置を実際に動かしながら、どこに機械学習の技術を取り入れるか考える。そして複数の技術要素を組み合わせて、新しいツールを開発していくのも面白いです。

――アカデミアの世界からビジネスの世界へと場を移し、企業で働く面白さとしてはどんなことを感じていますか?

プロジェクトを進めるにあたって、複数の視点で考える必要があるのが面白いですね。
学生時代は、技術の成長をひたすら追い求めていました。しかしビジネスになると、製品開発には明確な締切があります。利益を生み出すことや、マーケティングについて考えることも必要です。この部分が最も大きな違いだと思います。

また、「課題をリサーチしてニーズを知り、解決策を考え、実装していく」サイクルに対する理解が深まりました。開発の課程で、クライアントや実際に製品を使ってくれるユーザーのリアルなニーズが見えてくるのが興味深いです。

さらに、1つの機能をリリースするまでには、人員的なリソースやスケジュールなどの様々な要素を考えながらタスク管理していく必要があります。そのため、マネジメントスキルがつけられるのも良い点だと思います。

「技術で世界を前進させる」意欲にあふれたメンバーと共に

画像2

――DeepXの仕事環境はいかがですか?

技術的に追求しているテーマが面白いのはもちろん、一緒に働いているメンバーも、信頼できるスキルフルな人が多くて魅力的です。
日本の従来の大企業とは違い、フレキシブルに働けて、会話もオープンにできるカルチャーだと感じています。

外国人が働く職場としても快適だと思います。日本企業で働いた経験が少なく日本語が得意でない人でも、スムーズに働ける環境が整っていますね。就労にあたって手続きをサポートしてくれるのも助かります。

――Krishが一緒に働きたい人はどんな人ですか?

「世の中を自動化させていく」というゴールに向かって意欲的に突き進んでくれる人に、新たなメンバーとして加わってほしいと思っています。

DeepXには、プログラミングスキルが高いだけではなく、リスクを恐れず、課題に熱心にアプローチして働く社員が多いです。「今までできなかったことをやろう」「技術の力で少しでも現状を前進させていこう」と考える、意志の強い人が多い。

だから、スキルレベルも大切ですが、自分の仕事に対してオーナーシップを持って働ける人にジョインしてほしいです。例えば、プロジェクト中にミスやトラブルが発生したときにも、問題としっかり向き合って「自分には何ができるか?」と前向きに解決策を考えられるような人と働きたいです。

多くの人に愛されるプロダクトを目指す

画像3

――今後の目標を教えてください。

今取り組んでいる領域においての第一人者として、信頼される存在になることを目指しています。まずは現在取り組んでいるプロジェクトを無事に完了させた上で、産業界を大きく変えられるように、事業推進力を高めていきたいと思います。

――DeepXでどんな未来を実現したいですか?

会社のミッションである「あらゆる機械の自動化」による世界の革新は、もちろん叶えたい目標ですね。

この目標に追加して、私は「DeepXのプロダクト自体がもたらす体験」にもこだわりたいと思っています。暮らしを効率的に進化させるだけでなく、誰もが使いやすく、多くの人に愛されるプロダクトを開発していきたいです。

お知らせ
現在DeepXでは採用を積極的に行っています!

DeepXであらゆる機械の自動化を目指すエンジニア募集

DeepXで機械自動化プロジェクトをマネジメントするPM募集

DeepXで生産現場の課題解決を推進する事業開発マネージャー募集