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技術と現場とユーザーをつなげ!“技術の製品化”に必要不可欠なプロジェクトのキーパーソン丨フィールドエンジニア座談会

これまで、個性豊かで優秀なメンバーをご紹介してきたDeepXのnote。今回は、現在絶賛大募集中の「フィールドエンジニア」職についてお伝えします。

「フィールドエンジニア」はハードウェア・ソフトウェア両方を活用して革新を起こしていくDeepXの根幹を担う重要なポジションです。DeepXの仕事の醍醐味が詰まった“フィールドエンジニア職ならでは”の業務の特徴とは、どんなところにあるのでしょうか?

フィールドエンジニアの仕事とは?

日々、最新技術を活用して開発を行うDeepX。しかし、開発されたソフトウェアは、そのままでは現場で利用することができません。実際にエンドユーザーに使ってもらえる技術となるまでに、幾度となく社内検証や実験と、その結果を踏まえた改善が行われています。

当社での主な開発プロセスには、基本として以下の流れがあります。

ソフトウェアとハードウェアの「技術開発」

開発した技術を組み合わせて、うまく動くか確認する「社内検証」

実際の機械を使って、現場に適した動きができるかテストする「実機試験」

エンドユーザーのニーズを汲み取ったプロダクトへとブラッシュアップしていく「製品開発プロセス」

この中で、フィールドエンジニアが主として担うのは「社内検証」「実機試験」の部分。社内の開発サイドと、実際に現場で使用される機械を扱うクライアントサイドの間に立ち、プロジェクトのハブとして、技術開発から製品導入を進めていく役割になります。

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<フィールドエンジニアの主な仕事内容>
・試験準備
 - ハードウェアの接続、検証
 - ソフトウェアの接続、検証
・試験実行
 - 自動化ソフトウェア実行
 - トラブルシューティング
・コミュニケーション
 - 現場を管轄するクライアントとのコミュニケーション
 - 開発チームへの実機試験結果及びクライアントニーズの報告

実際にAIがモノを動かす現場最前線に出て実験を重ね、製品化に至るまでに「どのように改善する必要があるのか」を一つずつ検証していく。つまり「技術が製品として世の中に導入されていく」部分を牽引する役割であり、“AIによる生産現場の革新”になくてはならないのが、このフィールドエンジニアという職種なのです!

それでは、具体的な仕事の内容ややりがいについては実際にフィールドエンジニアとして活躍しているメンバーにお話を聞いてみましょう。

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今回お話を聞く3人
那須野僚輔(左):パスタの定量盛りつけプロジェクトを2年半担当。

西村弘平(中央):油圧ショベルの無人操縦プロジェクトを初期段階から担当。建機の操縦免許を社内で唯一持っている。

冨山翔司(右):CDO(Chief Development Officer)。社内のエンジニアリソース最適化も担当する。

誰よりも”技術で世の中を変える”ことを体感できる仕事

――プロジェクト全体の中で、フィールドエンジニアとはどんな存在なのでしょう?

冨山:フィールドエンジニアは、端的に言うと「開発された技術の、現場活用担当」ですね。ソフトウェアはもちろん、ハードウェアや現場の作業工程まで、幅広い知識を基に、開発された技術を現場で使える段階まで持っていく。DeepXの事業において、なくてはならない存在です。何しろ彼らがいないと「実際にモノを動かす」ことができないわけですから。

――なるほど。では、フィールドエンジニアとして経験を重ねてきたお二人から、これまでの仕事内容について聞かせてもらえますか?

西村:社内検証・実機試験に関して、ほぼ全ての工程に関わってきました。必要なハードウェアの準備から、社内で開発したソフトウェアの検証、さらにそのソフトウェアとクライアント側のハードウェアを組み合わせた検証まで幅広く担当してきました。

複数の技術を連動させて動かす検証時には、開発段階で想定していた動きにならない場合も多いんです。その場合に、ログデータや動画などのデータを残して社内に共有し、改善方針を決めて進めていく仕事も私たちの仕事ですね。

那須野:社内で開発した技術の検証、社内でつくったソフトウェアをクライアント先でテストする部分を主に担当しています。私もプロダクトを作った後の改善には深く関わっていますね。「実際にその製品をエンドユーザーに使ってもらうためにはどのような改善が必要か」と詳細にヒアリングし、社内にフィードバックするのも私の担当領域です。

――フィールドエンジニアの仕事には、どんな面白さがあるのでしょうか?

西村:僕たちが行っているのは、AIをはじめとする最新の技術を使って、まだ誰も達成していない目標に向かって進めているプロジェクト。その中で、全体を俯瞰しながら、実現に向けて主体性を持って進行できる立場にいるのはすごく面白いと思います。

那須野:自分たちが開発された技術で、モノが動きだす瞬間に立ち会えるところですね。実際に現場に出ながらプロジェクトを進めていく立場なので、体力的に厳しいときもありますが、そのぶんどの職種よりも「モノが動く」喜びを自分ごととして感じられる職種だと思います(笑)。

この仕事では、技術を検証していく現場に立ち会う中で、想定しないトラブルに向き合うことも珍しくありません。だからこそ、その場での状況判断能力や決断力、対応力も身につきますし、コミュニケーションスキルもつく。社会人としての基礎スキルも高められる仕事だと思います。

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冨山:誰よりも「一次情報」に触れられる点も、フィールドエンジニア業務の特色ですね。ユーザーに最も近いところで、AIが生み出す価値や足りないところを、自分自身の肌で感じながら改善を進められるので、大きなやりがいを実感できます。

――幅広い業務領域ですが、全てにおいて深い知識が必要なのでしょうか?

冨山:いえ、最初からAI領域にもハードウェア領域にも詳しい、という人はほとんどいないと思います(笑)。むしろ、重要なのは自分の専門領域をベースとして、他領域にも挑戦する意欲。『現場でモノを動かすところに立ち会いたい』『最新技術を使ったプロジェクトを進めていきたい』という情熱がある方なら、きっとキャッチアップできると思います。

那須野:実際、私もこの仕事をするまではソフトウェア開発の知見しかありませんでした。仕事の中でハードウェアの知識を得ていくにつれ、ソフトウェアとは異なる「ロジック通りに動かない」ハードウェアの世界にも面白さを感じるようになりました。その不確実性を考慮しながら現場の仕事を進行していくところに、この仕事の醍醐味を感じています。

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多様なメンバーの中心に立ち、プロジェクトを牽引する

――まさに、プロジェクトの中心に立って、製品化フローを進めていく仕事ですよね。苦労する部分はどのようなところでしょうか?

那須野:プロジェクトには多様な人が関わっています。ハードウェアの知識はあるもののソフトウェア開発に携わったことがない人など、バックグラウンドが違う人に、自分たちの開発したソフトウェア技術を説明する部分に、最初は苦労しました。

ただ、僕たちが進めているのは、クライアントがずっとやりたくてもできなかった挑戦。立場は違えど「同じゴールに向けて一緒に動く仲間」として、現場でお客様から励まされることも多く、そのたびに大きなやりがいを感じています。

西村:DeepXが機械自動化ベンチャーとして持つ知見に加え、クライアントが持つ固有のドメイン知識を素早くキャッチアップしていき「自分たちだけでも、クライアントだけでもできなかったこと」を、協働して実現していく面白さを体感できます。

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冨山:フィールドエンジニアは、開発の最前線に立つエンジニアであり、その役割は「開発物を正しく統合して現場で適用すること」に加え、「適用した結果起こった事象を正しく分析し、社内にフィードバックすること」があります。

これらの役割を果たすには、ハードウェアのスキルに加え、情報の収集/伝達能力、さらに不測の事態に対する高い対応力が求められます。

現場では往々にして予期せぬ問題が起こるものです。そういった場面では、「すぐに現場で問題解決するべきか、それとも問題をいったん保留にして、別の検証に時間を割くべきか」などの決断を、限られた時間で行わなければいけません。

また、現場で起こる事象とは、試験結果だけではありません。クライアントとの会話や反応も含まれます。それらを可能な限り収集し、うまくまとめて分析し、適切な情報粒度で伝達できるか否かが、次の開発サイクルでの成果物の方向性を大きく左右するのです。

これらを高いレベルで行うことが、「今まで成し遂げたことがない」自動化には不可欠です。

西村:もちろん、現場で試験をしていく中で、ソフトウェアやハードウェアの問題の原因やその解決案を出しきるところまで、情報を収集し切ることは難しいです。けれど、何が起こっているかわからない中でも、さまざまな可能性を仮説として頭で考えながら、試験を進めていくことが大事なんですよね。その上で、起こっていることを正確に伝えられれば、PMや開発メンバーと共に検討することで解決への糸口が掴めると思います。

――フィールドエンジニアの仕事を通して身につくスキルや、キャリアステップについて教えてください。


冨山:幅広い知識とコミュニケーション能力をバランス良く身につけられる職種だと思います。キャリアとしては、もちろん、エンジニアとして専門性を深めていく選択肢をとることもできます。また、それとは別に、プロジェクトマネージャーとして全体を管理する役割にステップアップすることも可能です。

西村:私はまさに、そのキャリアを歩んでいるところですね。プロジェクトマネージャーとしての仕事にも今後は挑戦していきたいと思っています。

DeepXのフィールドエンジニアを経験すると、最新の技術を製品化していくフロー全体が見えてくるので、プロジェクト全体を率いていくプロジェクトマネージャーを目指す上でも非常に役に立つ経験になると思います。

「ソフトウェアでハードウェアを動かす」というのは、DeepXだけではなく、今の世の中全体において、大変ニーズの高い技術です。ソフトウェア技術が実際に世の中に導入されるまでのフローを間近で感じて、自ら手を動かして経験できるのはこの仕事の魅力だと思いますね。

那須野:問題解決能力や段取り力が身につく、貴重な経験ができる仕事だと思います。私はもうしばらくは、フィールドエンジニアとして経験を積みたいですね。

――最後に、フィールドエンジニアを志す方にメッセージをお願いします!

西村:ユーザーニーズを拾い上げ、全体を俯瞰してプロジェクトを動かすことに関心がある方なら、すごく面白い仕事ができると思います。興味をお持ちの方は、一度DeepXに来てみてもらえればと。

那須野:会社のミッションに共感して、機械の自動化プロジェクトを推進したいと感じた方と一緒に働きたいですね。業務領域が広くて不安に思う人もいるかもしれませんが、安心してください。すでに現場で経験を積んだメンバーもたくさんいますから、周りにアドバイスを求めながら仕事ができる体制になっています。

冨山:エンジニアとして、軸足をどこに置くかは重要です。ソフトウェア領域を極めていくのか。ハードウェアやユーザーとのコミュニケーションにも手を広げていきたいのか。当社ではどちらの方向に進むことも可能ですが、フィールドエンジニアの場合は特に「自社技術が現実社会で使われているところに遭遇すると嬉しい」タイプ、ユーザーが喜ぶ姿を見たい技術者に最適な仕事だと思います。

さらに、「新しい知識を学ぶこと」や「現場の人とコミュニケーションしながら仕事を進めること」が好きなら、DeepXは最高のやりがいが得られる職場になるはず。これまで建設業界にいた人、AI技術を研究してきた人など、様々なバックグラウンドの人が活躍できる領域の職種なので、まずはあまり構えすぎずに、挑戦してください!

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