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「日本スゴイ」は胡散臭い

国が左前になると、かえって自国礼賛が増えるんでしょうか?
落ちぶれた成金が、それを認めずに強がっているようなみっともなさを、
最近の日本に感じてます。

ちとマニアックな例を一つ。
旧帝国海軍の戦艦大和。
史上最強の戦艦とよく言われます。NHK特集でもそう言ってました。
明確に間違いです。

アメリカのアイオワ級は1990年前後に現役復帰しているのでトマホークミサイルやハープーンミサイル積んでるのね。この時点で勝負にならない(笑)
戦艦のアイデンティティである主砲も、45口径46㎝砲と50口径40㎝砲では威力に大した差がない。
強力な主砲も命中しなければ意味がないが、そもそも1945年の時点でもレーダーの性能に差がある。(もちろん当時はまだレーダー万能ではない)
大和の方が鈍足(時速59㎞超と48㎞超)。

結論は1990年の湾岸戦争で現役復帰したアイオワ級が史上最強の戦艦。
疑いようのない事実です。
1943~45年の時点で両横綱の一角。身びいきを含めて「東の横綱」というのがせいぜいのところでしょう。
1942年の時点では最強だと思いますけど、そんな「期間限定」の最強だったらいくらでも居ますからね(笑)

どうでもいい話ですよ。どちらも1940年代前半に作られて、アイオワ級も1990年代初頭には退役してる。マニア以外には意味のない話です。
(というか、マニアには多分常識。でも声高には語られない)
ただ、この手の「フワッとした日本スゴイ」の濃度がどんどん高まって、あちこちで摩擦を生んでいるのが今の日本だと思うんですよね。
多少のお国贔屓は当然の感情だと思います。とはいえ、やっすいプライドを満足させるためだけの根拠薄弱な日本礼賛は、もういい加減にして欲しい。

良いところもあれば悪いところもある。当人たちはむしろ悪い部分を認識し、それを改めることに努めるべきって、なんかおかしいですかね?
「日本スゴイ」を強調する番組、本には最大限警戒するようにしています。

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