ビジネス講習に演劇って合うのでは?
父がビジネスの経営者ということもあり、私によくビジネス本を勧めてくれます。
その多くが海外の著名者の和訳本です。
向こうではマーケティングが学問として成り立っており、日本ではまだ浸透していないハウツーがしっかり土台としてあるからです。
しかし、残念ながらといいますか、勧められた本で私が最後まで読み終え、且つそれを実践している者はごくわずかです。
何故か。
殆どの本は、訳し方がほぼ直訳に等しく、文体が本として面白くないのが殆どです。
「ビジネス本なのだから面白さなんていらないだろ」と言われればそれまでなのですが、少なくとも私には不可欠なものです。
逆に父は要点がわかれば文体はどうでもよく、結果ビジネス本を読んで学んだことは
人によってニーズは全く違う
ということでした。
閑話休題。
そんな中で多くのビジネス本にあった「是非やるべき」という内容が
PDCA
です。
PLAN=計画を練り、
DO=実行し
CHECK=内容を確認し、
ACTION=改善する
これを繰り返す。これがビジネスを行う際の基本だというもの。
一ヶ月の長いスパンで考えるPDCAもあれば、1日でこれをすべて行う高速PDCAというのもあるらしいです。
でもですね、これよく考えると、
演劇人は稽古で普段からやっているのです。
PLAN=台本読んで役のイメージを作り
DO=稽古場で稽古してみる
CHECK=演出家と確認。
ACTION=調整してハイもう一度。
一日に一度どころか稽古場で何度も繰り返してます。
結果、PDCAに慣れているのです。
知らないのは「PDCA」という名前だけです。
そう、演劇の稽古は知らず知らずのうちに
社会人としての訓練となっている
のです。
PDCAだけではありません。
私劇団在団中に大学生だったので就職活動も経験があります。
その時思ったのは
面接はオーディションだし、
グループディスカッションはエチュードだし、
自己分析は役作りだし、
普段とやってることが変わらないという感覚でした。
お陰で一切の苦がありませんでした。
なんならちょっと楽しかったです。
結果面接を受ける所を絞り、4社受けて3社受かりました。
就職と芝居、どちらにするか悩みに悩んで結局芝居を選びました。
父にこっぴどく怒られました。仕方なし。
でもお断りの電話を入れたとき、人事部の方が
「矢部さんは芝居向いてると思いますよ」
と言ってくれたのは今でも励みになってたりします。
なので、ビジネスマナーは教えられないけど、地力を上げるという点で演劇のワークショップはビジネスに大いに向いていると感じています。
新たなビジネス講習に演劇のワークショップ、如何ですか?
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