ひと汗かいた後のお好み焼き
「元気をもらったあの食事」というお題があったので参加してみる。
食事からは色々なエネルギーをもらえる。
上司やお客さんからこれでもかというくらい無茶な要求が来たときや叱られたとき。自分の中で消化できず、ストレスとしてため込んだ時は「ドカ食い」して発散し、明日への活力としていた。
マラソン大会のときもそう。
周りの応援に支えられながら走り続け、ゴール後には「打ち上げ」と称して仲間たちと共に向かう焼肉店。
そこで流し込むビールと焼肉も何とも言えない爽快感がある。
そんな中でも過去に一度だけ、意中の女性とマラソン大会(10km)に参加したことがあった。
「マラソン大会に興味はあるのだけれど、参加するかどうか迷っている。」そういう相談を受けた。そこで俺は「出てみようよ。出るなら俺も出る。」という返答をして、お互い出ることになった。
10月くらいに行われた10km走。10月の割には暑かった。俺は俺で練習不足気味だったので思っていたより疲れていたのだが、何とか二人そろってゴールした。
終わった時間はお昼ごろ。二人ともいい具合におなかが減っているという状況。何を食べるか迷った末に決めたのは「お好み焼き」だった。
都内某所にあるお好み焼き屋さんに出向き、ビールとお好み焼きを注文した。目の前の鉄板で焼かれるお好み焼きの香りは、空腹な二人の鼻孔を刺激した。
焼きあがったお好み焼きをシェアし、ビールで乾杯。
「美味しい」
彼女が笑ってそう言う。
その彼女とは付き合ったものの数か月で別れてしまったけれど、間違いなくその食事と彼女の笑顔から、俺は元気をもらった。
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